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whole mind count
2006年 04月 30日
"べき" という言葉が嫌でした。
その意味するのは、可き(べき:したほうがよい)だと考えるに至って安心しました。 言っている人は50%以上の確かさを感じているけれど 100%の絶対には程遠いと。

"絶対" という言葉が嫌いでした。
100.00000%の確実性を確かめるなんて人間の一生の間にできるはずもない。 95%以上(20回中19回の一致)程度で 多くの人が絶対(間違いなし)という場合が見受けられるのはちょっと不安です。 私の血液型の出現頻度は 10%を切るのだから。

"普通" という言葉,"正常" という言葉がわかりませんでした。 つまりは平均値,あるいは中央値,それか出現確率最大値。 どれかテケトーに選び上げて これは普通だ正常だ違いが大きいから異常だと並べ立てているだけ。 そうですよね 平均も中央も頻出分布も 丁寧にその規格外情報を吟味してこそ意味がありますね。

民主主義は多数決ですが,前提条件があります。 それは少数者の意見を充分に吟味することです。 もしも少数であっても(人間として)我慢に忍びないものを少数者に強要するならば 採用はするべきではない。(採用しない方がマシ)

少数者も変わり者も珍奇なものも、どれもこれも合わせて、初めて平均・中央・多数 は普通になれるのだと思います。

Shine&Shadow: 穴だらけのわたし
を読んで。

by bucmacoto | 2006-04-30 18:03 | wave
白樺を美しく感じます
2006年 04月 29日
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子供の頃から 「ガンベの皮」 が面白かった。
乾燥させた白樺の樹皮は ストーブの格好の焚きつけ。
乾燥されたかんばの皮は しゃりしゃりしてて腰が強い。

どんな寒い夜の風呂焚きも かんべの皮を細かく裂いて
 マッチで火をつけ めらめらと燃え上がらせてから
 風呂がまへと くべ(投げ入れ)たなら
その火力の前には、
 雪にまみれたまき
 雨に打たれた石炭も
最後には降参して 燃えだすのだった。
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火山灰に焼かれた後の荒地にも
真っ先に しっかりと 根を張るのは白樺だという。
そしてその根深さゆえに
家のまわりに白樺を植えてはいけないのだという。

だからだろうか
崖っぷちに近い家屋には
白樺の樹がよく似合う。
自分が崩れ落ちないように
 そして地中深くに根を張りながら
 土を抱え土地をやわ(柔)にする。

今日も華奢な白い体と
剥けただれた芯皮しんぴもあらわに
白樺は凛と立つ。

白いかもめ を 見送って   fly to sea gull しろいかもめ へと 飛びます

[#IMAGE|c0062295_22542284.jpg|200604/29/95/|right|174|282#][#IMAGE|c0062295_512461.jpg|200604/30/95/|mid|174|108#][#IMAGE|c0062295_513835.jpg|200604/30/95/|mid|108|108#]
初稿:2006.4/29
(写真も同日)
last modify: 2006.5/2

by bucmacoto | 2006-04-29 23:26 | wave
引用文 from ISSN 0917-009X
2006年 04月 28日
定期購読やめて十年にもなるのに,図書館で借りて読んでるのに,こんなに引用文書いていいのかなぁ ^^;
おカネ[¥10.000]に余裕ができたらまた必ず定期購読したいと思っていますから,宣伝と思って許してね~ > 日経サイエンス編集部さま(おつきあいも四半世紀になりますね)

日経サイエンス 2006-01: p14-p15.
[TOPICS]
脳科学
ニューロンたった一個の記憶

特定の人物に選択的に反応する脳細胞がある
しかも抽象的な概念を記憶しているようだ


 雑誌の表紙に載っている有名人の顔を見ると、脳はそれが誰かをすぐに認識する。 これはたった1個のニューロン(神経細胞)の働きによるらしい。 最近の研究によると,こうした画像の解釈に必要とされるニューロンの数は以前に考えられていたよりもずっと少ない。 記憶がどのように生まれて蓄えられるのか、その仕組みに迫る発見だ。
 人間の脳が画像を認識するメカニズムは詳しくはわかっていない。 過去数十年に2つのまるで異なる説が提唱されている。 1つは、何百万ものニューロンが強調して働き、さまざまな断片的情報を統合して全体を認識するという説。 もう1つは、個々の物体や人物の認識に対応する細胞が1個ずつあると言う説だ。
 1960年代,神経学者レトバン(Jerome Letvin)は後者を「おばあちゃん細胞説」と名づけた。 脳の中には家族1人ひとりを認識するためだけに使われる神経細胞があり,これを失うと例えばおばあちゃんを思い出せなくなると言うわけだ。 その後,この説は単純すぎるとして忘れ去られた。

セレブに反応する脳細胞
 しかし,英国レスター大学のキアン=キローガ(Rodrigo Quian Quiroga)らの最近の研究で新事実が浮上した。 彼らは個々のニューロンがさまざまな刺激に対してどれほど選択的に反応するかを調べようと,てんかん手術を受ける8人の患者に注目した。 発作を引き起こす脳の部位を特定するための処置として,患者の脳にはそれぞれ64本の小さな電極が埋め込まれている。 電極の多くは,長期記憶の保存に重要な役割を果たしている海馬と言う領域に取り付けてあった。
 各患者に有名人や動物,物,著名な建物の画像をたくさん見せ,電極で脳細胞の発火を検出。 少なくとも1個のニューロンに強い反応を引き起こした画像を絞り込み,次はその選ばれた画像について3~8種類の別のカットを見せて反応を調べた。
 ある患者では,1個のニューロンが女優ジェニファー・アニストンの写真7種類に反応した。 ほかに動物や建物,有名無実の人物など80枚の写真を見せたのだが,これらには反応しない。 「初めてこの現象を見たとき,椅子から転げ落ちそうになった」とキアン=キローガは回想する。
 別の患者では,女優ハル・ベリーに特別に反応する神経細胞が見つかった。 このニューロンは写真だけでなく,似顔絵やベリーの名を文字で書いたものにも反応した。 さらに,ベリーがマスクをつけたキャットウーマンの姿をしていても,それがベリーだと患者がわかる場合には,同じ神経細胞が発火した。
 つまり「このニューロンはハル・ベリーという抽象的な概念に反応しているのであって,特定の画像に反応しているのではない」とキアン=キローガは説明する。 これは「詳しい内容までは思い出せないが,何について話したのかは覚えている」という状況と似ていて,私たちが記憶を抽象的な概念として蓄えていることを示しているという。 シドニーのオペラハウスやピサの斜塔など,有名な建物に反応するニューロンも見つかった。

思考でコントロール

 場所や人数,物を頭に浮かべると,その内容を表す文字がコンピュータpの画面に映し出される ─── そんな "脳の読み取り" の実現はまだ先だ。 しかし,マサチューセッツ州フォックスボロにあるサイバーカイネティクス社は,ニューロンの発火を検出する埋め込み式チップ 「ブレインゲート」 を開発した。 2004年6月,24歳の四肢麻痺患者の運動皮質にこのチップを移植し,チップについている100本の電極をそれぞれ神経細胞に直接つなげたところ,患者は考えただけでコンピューターゲームや電子メールのチエックといった操作をコントロールできた。
   関連投稿記事


特殊な結合と発火
 ジョンズ・ホブキンズ大学の神経科学者コナー(Charles Connor)は「特定の人物に対して1個のニューロンがこうもはっきりと反応すると予測した科学者はそう多くないはずだ」と話す。 「これらニューロンがどんな情報に対応しているのかを詳しく調べれば,記憶がどのようにコード化されているのかを探る出発点となる」。
 研究チームの一員であるカリフォルニア工科大学のコッホ(Christof Kouch)は,"ジェニファー・アニストン細胞"や"ハル・ベリー細胞"の働きは「おばあちゃん細胞」とよく似ているものの,だからと言って個々の脳細胞が特定の人や物だけに反応するとはいえないと指摘する。 おそらく,これらの細胞はさまざまな事柄に反応している(複数の人物や物体に反応する神経細胞もあった)。
 「私たちはこれらが『おばあちゃん細胞』であると主張しているのではない。 家族や有名人,よく目にするものなど身近な対象に対しては,以前に考えられていたよりもニュ-ロンがはるかに特殊な形で結びついて発火しているのだ」とコッホは話す。
 この発見は認知症などの病気の研究に影響を与えそうだが,キアン=キローガはもっと実用的な展開を考えている。 埋め込み式のコミュニケーション補助装置,いわゆる”思考解説装置”だ。 「患者の考えていることをコンピューターによって翻訳できれば,意思疎通の助けになるだろう」 SA 

と,長々と引用しておいてなんなのだが・・・ 私はこの短信を読んで最初はとても興味を持った。 けれども一晩たったらどうにも収まりの悪い考え方に思えてきた。
概念としては、記憶というものが特定の点で保持されるか 情報処理プロセス=神経信号回路で保持されるかの違いだと思うのです。 もちろん脳とコンピュータ回路の処理方法はまったく異なるものですが,記憶がDNAのような静的な安定点に情報を凝集したものか、あるいはDRAMのように常にリフレッシュされていないと消失する性質のものなのか,この両者の見解があると思うのです。
で,どうしてこの「おばあちゃん細胞」の発見に賛同しかねるか考えてみました。 どうもこの違和感は、フロー(情報の流れ)とストック(情報の貯蔵)の両者の機能を混同して研究データ解析が行われている気がしたからでしょう。 (もちろん私には内情などわからないのですが・・・)

乱暴な思いつきを端的に書いちゃうと,この発見された神経細胞は クリティカルパスにあたるポイントなんじゃないかなぁ。 短期記憶(STM)から長期記憶(LTM)への定着プロセスとして シナプス結合経路の増大→経路の整理(アポトーシスっぽい経路消失) というものがあるのだと前提しての感想なんですけどね。
画像記憶の想起プロセスを {[視視神刺激→後頭葉統合(認識プロセス)←視神経刺激の分岐から辺縁系回路を経たサブ入力]←(さらに)[辺縁系から分岐したシグナルのフィードバック]}⇔相似形のループの照合 というイメージが私の脳みそにあるから、この自己相同なタイミング同期の調節ニューロンか 幾何的配置の中継点にあるニューロンか どちらかの気がしてしまった。。。 これって,無知ゆえの誤解かなぁ ^^;


ハル・ベリーって誰? なんて方は,こちら < ろーじんにはやさしいbucmacoto(同類優遇 ^^;)

Who is Halle Berry ?
by bucmacoto | 2006-04-28 21:51 | particle
いまさらながら・・・ハテナ
2006年 04月 27日
瀬名秀明の小説「ミトコンドリア・イブ」で 認知度が高い個体内共生。 この具体例がこんな風に見られるとは思わなかったです。
リンク先:Googleイメージ検索で拾ったブログ↓
不思議な生物、その名も「ハテナ」 : sima2*blog
ゴミソフト開発日誌: 謎の微生物ハテナ

日経サイエンス 2006.01: p15.
TOPICS
[生物学] 植物か動物か,それが問題だ

筑波大学の研究者が奇妙な生物「ハテナ」を発見
共生による生物種進化の謎に手がかり


ある時は植物として光合成で生き,またあるときは動物となって餌をとらえる ─── そんな不思議な海洋微生物が見つかった。 生命進化では異種生物同士の共生が進んで新たな種が誕生すると考えられている。 新発見の生物はその過程を解明する新たな手がかりになりそうだ。
 「ハテナ」 と名づけられたこの単細胞生物は筑波大学の井上勲(いのうえ・いさお)教授とポスドク研究員の岡本典子(おかもと・のりこ)氏らが5年前、和歌山県の海岸で採取した海水を顕微鏡で調べていて偶然に発見した。 その後の研究を踏まえて Science誌 2005年10月14日号に発表した。

原生生物と海草の複合体
 体長は約30μmで,2本のべん毛を持つ。 全体は透明だが,部分的に緑色をしており,そこには葉緑体がある。 こうした形態などから,カタブレファリス門に属する捕食性の原生生物の体内にネフロセルミス属の藻類が共生し,全体として統制が取れた生物体として機能していると見られる。
 通常の単細胞生物では細胞分裂によって姿形が同じもう1つの生物が生まれるが,ハテナは違う。 葉緑体部分は分裂した一方だけに受け継がれ,もう片方はまったく葉緑体を持たない無色透明の姿になる。 葉緑体を受け継いだほうは以前と同様に光合成で生きるが,葉緑体を持たないほうには新たに口ができ,藻類を食べ始める.
 捕食された藻類の多くは消化されてしまうが,特定種類の藻類を取り込んだ場合は消化せずに共生関係を結ぶようになり,口が消え,光合成で生きる姿に戻ると考えられている。 ただし,共生の対象となる藻類は単独ではまだ海水中から発見されておらず,ハテナが元の ”植物で生きる姿” に戻る過程は未確認だ。
 植物の姿をしたハテナの場合,光を感じる「眼点」という器官が2本のべん毛の付け根近くの葉緑体の部分にある。 宿主の原生生物と共生藻類との間で何らかのやり取りがあって,藻類の眼点の場所が常に一定位置に来るように制限されているとみられる。
 さらに,共生関係を組んだ状態の藻類は通常のネフロセルミス属よりもサイズが10倍以上大きく,「宿主による遺伝的改変が行われているようだ」(井上教授)という。
 ハテナは最初に発見された海岸意外からも採取されており,幅広い地域に存在すると見られる。 ただ,共生関係が生まれる過程の解明はこれから。 宿主となるカタブレファリス門そのものも謎か多く,引き続き新たな発見が期待できそうだ。  NS 
筑波大学Home最下段のTopicsに 植物進化の初期段階を示す生物「ハテナ」の発見
by bucmacoto | 2006-04-27 18:59 | particle
人間因子: 個とシステムとの理解
2006年 04月 26日
*この投稿記事は、waveカテゴリで公開しますが、いずれparticleカテゴリに移行予定。


first writing day: 2006.4/26
last edit: 2006.4/28
post edit : 2008.06/10


チェルノブイリ原発事故20周年に寄せて

 私が社会的事象に最初に目を向けたきっかけは、同級生たちの感覚と自分の感覚との”ちょっと違うぞ”というずれに起因すると思います。(もっと幼い頃からの要素もありますが割愛)
具体的には、差別という感覚が、私には理解できなかったことです。
北海道の私が生まれ育った地方には、アイヌ(北海道先住民族の呼称。アイヌ語で本来の意味は:人間)がまだその文化を色濃く残していました。
民族的特長とされる 毛深さや彫りの深さ,そして(同級生たちが揶揄するような)体臭の強さといったものに私は鈍感で差異を感じなかったのです。 むしろ鼻の下に人差し指を水平に当てて 『あいつはコレ(暗にアイヌを指す)だからな』 と言うクラスメートに嫌悪感すら感じていました。
 ちなみに、北海道アイヌ民族と沖縄(琉球王国)とは縄文人の系譜を色濃く残す元からの日本民族で、その後に大和朝廷に代表される弥生人の侵入と圧迫を受けて蝦夷(えぞ)として大和朝廷と対峙したという説もあります。 これは仕事上で知り合った DNA研究者から裏付けとなる傍証を教えていただきました。 それは、琉球犬(沖縄県)とアイヌ犬(北海道犬)とは、遺伝子配列が酷似する近縁種だということです。 犬がほとんどの場合に飼い主と共に移動することを考えると,なるほどと思ったものです。
 その後に、小学校担任の奨めで 「戦争の村」「中国の旅」「アメリカ合'州'国」 などの社会派書籍をかなり真剣に読みました。(小学生にこういう本をすすめる教師も珍しい ^^)
差別の歴史は、人類史と共にあると言っても過言ではないほど古くからあるようです。 手塚治虫マンガの火の鳥には その発祥が 戦いに負けた者(被征服者:奴隷とされる)だと明確です。 また、そういった差別意識(自らの選民意識)は、被害者意識や復讐心の屈折したものだと子供心にも簡単に刷り込んでくれました(手塚氏には感謝しています)。

 後年,エドワード・デボノ 頭脳のメカニズム を読んで、人間とは(私自身の脳を含め)簡単に”ひな型”に従うものであると知りました。 教育・宗教・イデオロギー どれもこれもひな型の提供と強化によって 人間を強化し精神性・道徳性を高めながら 勢力拡大のいけにえを追い求めるシステムという側面を持つのだと思いました。(ちょっと畑違いですが,システム工学と PERT計画法でこれに気付かされました)
 違いをより速やかに区別するには,違いを強調した'ひな型'が有効なのです。 いわゆる知性や批判精神と呼ばれるものは、このひな型が 「現実にフィットし 組み合わせであまりを出さない」 という特徴があります(整合性が最優先なのですね)。 その一方で,現実への適合性を応答速度で達成するというのもひとつの適応手法です。 これは古くから感情や情動と呼ばれ,応答起点となる神経細胞も "大脳辺縁系" と呼ばれる領域に存在します(不安・恐怖・怒り というFight/Flight応答を示す 扁桃体や,エピソード記憶*と呼ばれる個人的記憶を収納する 海馬などは、ここにあります)。


 My Fevorites(メモ帳)の 科学と技術の諸相の中に、人間因子の問題という章があります。 原子力発電所や スペースシャトル計画といった巨大システムは、どれもフェールセーフ(Fail Safe: 不測の事態や誤った対応も考慮するという思想)で設計され、運用されています。 しかしそれでも事故は起こります。 さらにそれらの事故に共通して顔を覗かせる「人間因子」は、まさしく 個人の倫理 vs.組織の論理が 相反する(より正確には決定者の中で、対応する項目のが混乱する)ケースと言える気がします。
 人間は危機的状況や 多項目に想定外の挙動を示された場合という事態にあっては、かなりの確率でパニックに陥りますし、その行動を(後付けの理由で)正当化することが往々にしてあります。 そのような時に 単純化されたパラダイム(宗教・初期教育・イデオロギー)は人間の認知や判断に強力に働きかけます。 よく'洗脳'という言葉を そういったパラダイムへ対する警鐘として用いますが、全ての人間は 経験や体験を通じた学習という'洗脳'を積み重ねながら、今の自分が存在しているというほうが実態に合致するでしょう。

 ここに引用したブレギンのように、ステレオタイプ(固定応答型:善悪二分極型)の倫理観を持つ者にとっては、科学であろうが薬学であろうが、突出する人間の「意図」を過剰に問題視します(時にはこれが社会にとって有益なばあいもあります。これは有害な者を隔離や排除するという意味で)。 このブレギンが現在問題視している 抗精神病薬のほとんどは 細胞間シグナルレセプターに作動するものです。(GMCR

 個(人)と 組織の目的が一致したときに、組織は有効かつ楽しい場となります。 これは仕事でも遊びでもチームの活動はそういうものだと思います。 病院の初任者研修などでは今の多くの人々は、「患者が中心(最優先)」 それを支えるために組織の秩序があり 個人のスキルが存在すると叩き込まれていることでしょう(少なくとも私はそう教わったと記憶しています)。
患者(救命・除痛・時には 死の受容)が目的だから、立場を優先してはならないのだと私は教わりました(確か入職3・4日目)。 ”「患者中心の医療」の対極にあるのが『立場中心の医療です』” と,ここまで明確に初期の刷り込みをしてくださった 当時の講演者に感謝です。

 さて,この「立場中心の医療」という言葉を より一般化したカタチにするとどうなるでしょう。
・立場(メンツ)を守ることを優先する
・専門(テリトリー)を守ることを優先する
・関係(私的なつきあい)を守ることを優先する
 そうですね。 公私の切り分けが 恣意的(自分個人に都合の良い)になり,本来の目的(患者)を忘れて 己(おのれ)のために達成手段として私物化してしまったものですね(こういうのは成熟や進化と言わない: '役割機能'⇒'役職構造' への変質といいます ← さすがに 堕落とは書けない)。

 どのようなシステムであれ,それが成長し複雑なものになるにつれ 専門化と細分化は不可避だと思います。 その一方で,組織がチームとして機能を全うする(目的を達成しながら 良好な状態に自己を保持する)には,全体を把握して支配*(下から支え 配置するの意)する存在も必要です。 管理者とは、みこしに乗って個々のパーツをブラックボックスにしてとっかえひっかえする者ではなく,個別の特性によく通じながら 全体の品質(性能と安全)をよりましにするプライオリティ*を判断することが求められます。
 機能をなくした組織は、無用(まぁ有害なら外科切除。 必要なら再建)。 いわば抜け殻。
 組織がないままの機能は・・・(情緒に頼った表現に堕しますが)仏作って魂入れずっていうけれど、魂だけっていうのも幽霊みたいで(外部からは)気味悪いものなんでしょうね。。

・・・
 これ以上は詳細に書き出すと、以前に職場に提出して やましい者に反論の余地なく物議をかもした失業経験の二の舞になるので,,,自粛します。

 ただね・・・単純に私は思うのです。 事故が発生したとき,急を要するとき,混乱が生じているとき,こうしたときに日頃の信頼関係こそがその力(チーム力)を発揮する好機なのだと。
そして 愚痴考(現在非公開記事)に示した 他人のネガティブな面を誇張したり 自分の特質(自慢とは限らない。自分により関心を持ってもらうのが彼らの目的)を誇張する人間には 情報経路のクリティカルパス(中継ハブとなる点)に配置してはならない(多くのそういうタイプの人間は 地位肩書きでその立場を得られなければ 個人的な情報ネットワークと称して経路をつくる)。 これらの要素は誰でも多かれ少なかれ持っていると思います。← 立場を超えて直接の情報が欲しい そして 自分を飛ばした頭ごなしの情報交流は不愉快。
 こうした人間を排除することは、事故がおきたそのときだけ(いざ鎌倉というその期間だけ)行えばいいことなのです。
 そして、非常に曖昧さの強い情報の中から 結果としてベストな対応を実現するのは、現場の・トップの・第一線の人物のモラルであると思うのです。 責任者は他の誰かではなくいつだって自分自身だろうと思うのです。 古臭い表現をするなら 「たとえ不興を買おうとも,(時には殿に)物申す」 というサムライスピリット*を感じさせてくれる人々は、はっきり言って素敵な宝物だと思うのです。
 (lierながら自制心の塊というタイプもいるんですけどね。 自分で自分をだます:やせ我慢 って成長過程で必要な経路だと思う。。 と,あまのじゃくな弁護をしてみる w)

参考:流考(2008/06/10公開稿)


*)エピソード記憶: 記憶にはふたつに大別すると 作業記憶(編物をする 自転車に乗る)が収まる領域と エピソード記憶が収納される領域とがあるらしい。 前者は側頭葉(大脳新皮質),後者は海馬(大脳辺縁系:旧皮質)に属する。 アルツハイマー型痴呆(あえて使用)では,エピソード記憶を思い出せず家族の顔なども弁別不能になっても 手作業などの作業記憶はよく保たれる例が多い。
*)支配: 一般的には上(の立場)から行う行為を示すようです。 私は独自解釈ですが,上から依存を促す(飼いならし)行為=司配 / 下から依存脱却を促す(自立支援)行為=(下支えという意味で)支配 と分けた概念を有しています。 そういう経緯で、支配という言葉は 司配の意味へと自動翻訳して考え方の整合性を保っています。
*)プライオリティ: 優先順位。 序列という語であれば 静的な組織序列(ヒエラルキー)の意味合いを含みやすいため,カタカナ語で表記をした。
*)サムライスピリット: 主君(リーダー)の(めい)であるなら,自らの命に優先するという不変の覚悟。 ただし,そのが主君が本来有する意志(目的)にそぐわぬなら,命を張っていさめる。 < ま 頭の中の夢物語か・・・これって夢想科学小説だしぃ w


仕事人のココロ のたね
by bucmacoto | 2006-04-26 23:29 | wave
point sammary: 日経サイエンス2006-02 p86-93
2006年 04月 26日
今日は、20年前にチェルノブイリ原子炉事故のあった日。
放射線防護衣も、放射能(放射線を出す物質)微粒子を体内進入を軽減する防塵マスクも、どちらもないままに、旧ソ連邦の消防士たちは、決死の消火活動を行ったといいます。
中央政府に施設責任者が報告した内容は、「小火災でありほぼ鎮火した」 というもの。。。

その後 20年間にわたって悪性新生物(小児がん・甲状腺がん・白血病)の急増をなした そして農作物・畜産物の破棄(または無害を装っての配給)をもたらした原発史上最大規模の大事故は、スリーマイル島事故(炉心溶融:メルトダウンの危機)と並んで、原子力関連職種の対策教科書となっています。


このsammary log は雑誌読後に点描的に書き写したものです。
(誤字誤変換も未確認)
20億年前の天然の原子炉
原著作:A. P. メシク
出版著作:日経サイエンス社

20億年前の天然の原子炉
by bucmacoto | 2006-04-26 21:58 | quote/data
point sammary: 日経サイエンス2006-02
2006年 04月 26日
このsammary log は雑誌読後に点描的に書き写したものです。
(誤字誤変換も未確認)
創薬の新発想 標的分子の別の顔を狙え
原著作:T. ケナキン(グラクソ・スミスクライン社)
出版著作:日経サイエンス社

GPCRの基本メカニズム
by bucmacoto | 2006-04-26 21:47 | quote/data
point sammary: 日経サイエンス2006-02 p94-103
2006年 04月 26日
このsammary log は雑誌読後に点描的に書き写したものです。
(誤字誤変換も未確認)
脳にチップを初めて埋めた男 ホセ・デルガードの早すぎた挑戦
原著者: J.ホーガン(スティーブンス技術研究所)
著作出版: 日経サイエンス社

**:長文の引用です:**


1970年代初め,エール大学の生理学教室の教授,デルガード(Jose Manuel Rodriguez Delgado)。
デルガードは脳に埋め込むチップを開発した。信号を受信し,ニューロンへ伝達することで精神を操作する電子装置だ。「電子頭脳人間」から「マトリックス」に至るSF映画の中では小道具に過ぎなかった脳チップは,いまやてんかん,パーキンソン病,麻痺,失明といった病気の治療に試されている。しかしデルガードは数十年も前に,いくつかの点ではるかに画期的な実験を行っていた。「スティモシーバー」と呼ぶ無線装置付の電極をネコやサル,チンパンジー,テナガザル,ウシ,ヒトにまで埋め込み,ボタン1つで心身をコントロールできることを示した。
(2年以上チップを埋め込んだままにしても,合併症などは起こらなかった。)

脳内埋め込みチップの発明者

・スペイン生まれの神経科学者,ホセ・デルガードは1970年代初めに世界で初めて脳に埋め込むチップを開発した。最も有名な実験は闘牛の脳に電極を埋め,手元の装置から信号を送ることで突進してくる雄牛を止めたものだ。 だがほどなく大きな批判を受ける立場になった。
・米国からスペインへ戻った後は次第に大衆からも神経科学の研究者の間でも忘れ去られた。 彼の発明や研究は,現在の脳チップの開発につながった。 脳に埋め込む電極を使った治療は再び脚光を浴びることになり,現在ではてんかんやパーキンソン病,筋肉の失調症であるジストニーなどの運動障害のある患者の生活改善に役立っている。
・90歳になったデルガードは,現在多くの研究が進められている脳チップの有効な活用法や潜在的な危険性について独自の考えを持っている。 この考えを伝える機会を得ようと最近米国に戻った。

脳にチップを初めて埋めた男
by bucmacoto | 2006-04-26 21:38 | quote/data
落日がのびてゆく
2006年 04月 24日
18時に近い雨上がり。
落日時刻を思うと、春分点を過ぎて夏至に向かっていることがよくわかる。

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お陽さまは、山影に隠れながら、雲の下から雲を照らしだす。
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お天道さま, 明日もまた会おうね。


more pictures
by bucmacoto | 2006-04-24 22:20 | wave
ただいま 神様 公募中(の予告)
2006年 04月 24日
審査と講評が 終了しましたので随時 手を入れます。 2006.5/3~

やみくもバナナメロン : 第4回トラバでボケましょうお題発表

トラバでぼけましょう2006・第4回お題

「やった! 遂に完成した。
 この発明は人類の歴史を変える!」

・・・え? どんなふうに?


時は、25世紀初頭。
地球人類は、富の分配・生命倫理・資源の利用と循環に関する事柄に一応の合意を形成した。
かつて青い地球と呼ばれたこの星は、Green GAIA(緑の地球)として順調であるかに見える。
しかし、地球連邦内では今もってなお,不協和音が絶えることはなかった。

過去の伝統を捨てきれずにいる組織により、栄光の時代を再現せんとする ネオ・無しズム。
 そこでは全ての真理は過去の古文(こもん)書に残ると云われ、そう伝えられた人々によって 正確なカーボンコピーの如き民が再生産されていた。
 全ての 「新しい」 考えや 「科学的」 とされる体系には必ず落とし穴が隠されている。 こう考える集団だ。
 輝かしい未来は,過去の遺産を護ることによってこそ切り開かれる。
これが ネオ・無しズム の基本ドグマ(公理的定説)であった。
  • 有史以前には肥沃な大地であったはずの広大なサハラ砂漠を、不毛に近い荒地へと追いやったのも
  • 19世紀産業革命以来の炭酸ガス濃度上昇によって,中生代のような亜熱帯気候が地球上に蔓延したのも
  • 23世紀に完成の域にあった 獣型ペットロボット と 人型heroロボットが ネオ・ダッタイト運動でぶち壊しになったのも

全ての評価は、地球連邦内とナシズム組織とで全く異なるものであり、それが人類世界の情報路を動脈硬化症に陥らせていた。

連邦内部には23世紀のネオ・ダッタイト運動以来,これまで完全にタブーであった手段を再検討するプロジェクトチームが密かに発足していた。 それは タイムマシによる過去への介入であった。 とはいってもそれは、古典的な相対性理論に基づくような 物質と情報を丸ごと時代を超えて運ぼうというものではなかった。
情報のみを 量子もつれの原理を応用し ホログラフィカルな投影像を過去の特異点へと集束させることで介入を果たすというものである。
特異点は恣意的に選択することは不可能であった。 それは古典的生物であるこの筆者にも想像できる。 秒速30kmで太陽系内を回転し さらに銀河中心まで数万光年という長大な円軌道上を進む地球上の特定の位置に 任意のパラメータを送り込む事などは夢物語でしかないのだ。
その時空の特異点は僅か3つ。 しかも完全な形で情報を潜入することが可能な点は最初のターゲットポイントに限られていた。 後に続くアフターグローな収束点が2点。 後続の2点間のスパン<span>は、各々(おのおの)約600年ずつもの間隔がぽっかりと空いている。
加えてこの計画を連邦政府が認可する前提とした事項がさらにミッションの困難さを増していた。
  『ミッションを容認できる(完遂と呼びうる)のは、現時点の現実に影響を与えない場合に限る』
これがその前提条件事項であった。
現時点の現実 を変えない = すなわち空間的・時間的な 物質状態もエネルギーへも、介入する以上は予測不可能な事象が必発する。
 たとえ現時点で最良の結果を得ても、現時点に至るまでに犠牲が過大であってはならない。 また 現時点に達するまでの過去が良好であっても、現在より未来において損失が増大すようなゆり戻しは望ましいとはいえない。
 これは、それらの影響を最小限にする(全体最適志向よりも むしろ最悪事象回避を優先する)という思想の元に定められたのだ。

このような不完全な技術原理と、倫理面での使命を背負わされた中で、ミッションの完遂を目指して今日も技術者と科学者とが働いていた。

プロジェクトリーダー
Dr.∑*alpha(シグマα,別称 Gr.G)
ドクター・シグマ(コンボリューション)アルファ
サブリーダー
Mr.Null(別称 complete^@)
ミスター(マスター)ヌル/通称はコンプリートブレイン
プロジェクトネーム

Primary null



 ・・・中略・・・

名沈む・・・組織は、古文書解析を急いでいた。これまでの3千年に及ぶ研究研鑽によって、すでに解釈され尽くしたはずの古文書から新事実が続出していたのだ。

生まれて7step歩んで、唯我独尊を唱えたと,おとぎ話に伝えられた buddha
夫との交渉前に処女受胎で神の精子によって身ごもったとされた ナザレのjesus
預言者の系譜として聖戦士の頭領として,未来への伝説をなした mohammed

すべての解釈が書き換えられていた。(なぜ変化したんだって,わかるのだろう ?_?)
なぜなら、整合すべき・・はずの古文書群に不整合が生じていたからだ。 一貫性制御のほつれは書庫への人為的な介入の紛れもない証拠なのだ。 人知は、神の知に及ぶことがないはず・・であるのだから。。

 ・・・中略・・・

'正当'な歴史に戻さんと、なしずむ組織はプロジェクトリーダーの抹殺を計った。
そう,これは邪悪を正す聖なるゲリラ戦なのだ。 < なしずむ論理によって証明済み

 ・・・後略・・・

おち
by bucmacoto | 2006-04-24 21:59 |   illusion rhapsody