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伝達方程式
2008年 09月 22日
算数の時間が終わる頃だったろうか。
それとも数学が始まる頃だっただろうか。

正体不明のもの、それは X(エックス) とおかれた。

19世紀も終わる頃、1895年に Röntgen博士は目に見えないのに写真を感光させ、物体を透過するちからをもつ正体不明の線(Ray)を X-ray と名付けて世に発表した。
ニュートン力学を中心とした近代物理学が物理探求の中心であることを終え、量子力学に象徴されるデジタル(量子化)と確率(不確定性原理)が森羅万象の奥深くにあるという理解が始まった頃である。


先日には e-Japan について触れた記事があったのだ。
ここは、X-Jpan について書くべきだろうが、そこは無知領域なので避けるとする。
(逃避して退避するのが illusion rhapsody カテのモットーだ。 頭皮の話題や堆肥の価値など触れないでやり過ごすことを是とするのだ。 イー♡)


そこで、「ある人物」のことをX氏と称すのはごく自然な流れである。

X氏はぽつりとつぶやく。
「教育は、真の独創性や本物の探究心を、育てたり育むことは本当はできないのではないのかね?」

「かつて世界人口が36億人だった頃、日本はちっぽけな島国ではあったが、世界の3%に近い人間の住む国だった。
 もっと以前、初めて戦場でX線撮影がされた日露戦争の頃ですらも、世界人口15億人の3%を占めていた。
 そして、今では世界人口67億人の1.5%を占める程度の国家。 それがこの日本だ。。
 一人あたりの購買力平価では、香港・シンガポールはもとより台湾・マカオにも抜かれそうな、4人に1人が老人となる国家。 それが日本だ。」

「国土も資源も乏しいわが国で欠かせない力こそが、人材の力であるはずなのだが。。。学校教育力の衰えを誇張して私的教育の優位性を広告するスペースばかりが広がりつづけ、人間の 子供達の 不思議さに心を奪われる純粋な好奇心は片隅に追いやられ縮み込むばかりが現在のこの国の姿と考えて差し支えないだろう。」

「デジタル化された信号の強さはひとえに、全か無であるかの択一性に拠っている。 アナログの70%に減衰した信号を中継点で100%にムリヤリ合わせ込み、30%にまで増幅したノイズを0%にカットオフしてしまう。 それだけの原理をさも深遠そうに語ったり、反対に取るに足らないものと見せかけるムリヤリな対比を鮮やかさと捉える感性が蔓延した時に、果たしてこの国は科学技術立国だなどと言っていられるのだろうか?」

空にのぼる月はあかあかと萌えている。 空に留まるその姿は、この世の闇を仄かに照らす幽玄な光であった。 < もちろん北海道にある留萌の地名との縁(ゆかり)はない

 赤い月の関係する伝説はこちら
伝達方程式_c0062295_21421715.jpg
。 赤い月の画像引用元記事はこちら
伝達方程式_c0062295_21421715.jpg



手にした杯の水鏡に映る赤い月を くィーと飲み干し、X氏は深いため息を吐(つ)いた。
 それにしても、ため息といいうそといい、口元をを土に寄せることで、吐(つ)くという漢字ができていることは象徴的である。 え? 何が象徴的かって? そんなことは聞かれても答えられない。 < 思いつきのせりふらしい ^^;

空になって枯れ果てた杯に、女将は新しい酒を注ぐ。

手にした新たな水鏡を眺めながら、X氏のため息は新たに湧き上がる。

「やれ アナログだデジタルだ、やれ こころが大事だいや健康だ、やれ 共感力だ対人能力だと、言葉だけで分かったつもりになり言葉だけの扱いが巧みになることが、一体いつから知性と呼ばれてしまうようになったのか。 小さな精神に雄大な宇宙を映すことができる想像力が、いつから小さな脳みそに膨大な言語を詰め込むことと区別されなくなったのか。 知識と知恵との違いなぞ外に出たかたちに違いなどありはしないことは明白ではないか。 残されたものか生まれたものかの違いなど継承を重ねることで同じになるのは当然ではないか。 カーボンコピーとキャッチコピーの媒体メディアを教育現場と称すなど、まったく片笑いたいわ」

女将は悪酔い気味のX氏を静かに嗜(たしな)める。
「せんせい。 それって 『片腹痛いわ』と言わはりたかったんどすえ?」

赤い月のせいか、強い酒のためか、頬の血の色がいっそう鮮やかに映えた。

「だいたいこのIMEという奴は、マークシートのテストと同じ発想でできとるんだ。 それらしい言葉をひらがなで入力して空白キーをぽんと押して、ずらっと並んだ単語からそれらしく見える言葉を選んでゆく。 選択する能力が知力だと無意識に徹底して学習する羽目になる。 しかも『あいまい変換』だ『ゆらぎ処理』だ『話し言葉優先』だと、書き言葉と話し言葉の区別すらあいまいになっとる。」

女将は相変わらず冷静に柔らかく嗜める。
「せんせい。 デジタルな2値化の世界をより現実へ近づけようとアナログみたいに味付けしましたら、どないしていかへんのどすえ?」

X氏は、笑い出した。

「かなわんなぁ。 そやそや、私の論法は上げた方の足を取り上げるだけの 揚げ足取りになっとったみたいですわ。」

女将はすかさず、げそ揚げを差し出して微笑む。
「たんとお取りくださいまし ♪」




冷酒にげそ揚げをやりながら、赤い月を見上げて夜は更ける。

世界の征服のために、最初は夜の征服からのろしを上げるのだ。
世界征服の野望のために、世の制服を須(すべか)らくこの手に掴むのだ。

店の看板 『造のおんな(錦) 笑っ家』
しかしてその実態は、「制服酒房」であったことは、笑ッカーの幹部しか知らない秘中の秘なのであった。。。

ちなみに 制服コースには松竹梅のコースが取り揃えられており、松は白衣が、竹はキャビンアテンダントコスチュームが、梅には高校制服が取り入れられているという。


注)笑ッカーにそのような夢を抱いて入団してはいけない。
  事実無根の思いつきのネタであることは 団員ナンバー007このばくまが保障する。




幻影を運ぶのがメディアで、幻影を再生産するのが教育で、幻影を蔓延(はびこ)らせるのがネットワークである。

笑ッカーの世界制服の野望は、J党総裁選を終えた今、総選挙の影で暗躍することであろう。

それにしても、BJとは ブラッド・ビット・Jr のことなのか、番記者担当の順三郎(正宗所有中)のことであるのか、新参団員に伺い知ることなどできる由もなかった。 ※BJブロマイドは完売いたしております


世の中には、うそを吐くことが許されているorうそを吐けなくては続けていけない職業がふたつあるらしい。

 ひとつは政治家。 もうひとつは小説家。

今後の政局と笑ッカーの活動で、どのようなうそがまことしやかに展開されるのか、今度こそお見逃しなく。

---CMCMCM--- 占拠選挙への投票行動は、国民の権利であり責任です ---CMCMCM---

 以上、征府広報より伝達度1%の減衰強度にてお知らせいたしました。

 ※)重ねてお伝えいたします。 うそ99%が illusion rhapsodyカテゴリであり、当方は小説家ではありません。
by bucmacoto | 2008-09-22 20:30 |   illusion rhapsody | Comments(0)
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