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知らないうちに
2008年 05月 14日
図書館から出ると、自転車のサドルが濡れておりました。
アスファルトは夜目ではありますが、まったく黒くはありません。
隣に駐輪していたダックス か ゴリラの風貌をした原付バイクも、同じくシートを濡らしておりました。
掌で拭い、座面に跨ると、ひんやりと尻に冷たい露のよう。

知らないうちに雨が降り、気付かないうちに地は締り、走り始めてやっと雨の風を頬に感じ取ることができました。

朝刊を夜になって読んだなら、かの四川省地震での死者は1万2千に達しており、下敷き生き埋め者数は9千と報じられておりました。
おかず4品目の夕食を平らげ、ネットでいま調べてみると、生き埋め者数は2万数千人以上にのぼるようすです。

知らないうちに知らない人が悩んだり苦しんだり飢えたりしていることは、知っているつもりになりがちです。 忘れていても知っていると思いがちです。

知らないうちに、水と食料のないひもじさを忘れて、味わうことも楽しむこともなく飲み込むだけの食事を繰り返したら被災者のことを思い出すのもいいのかも。

「他人の不幸は蜜の味」なんて言葉は、いま生き残れている自分に訪れ中の 幸せな偶然 に感謝を捧げる自然なありがたさを噛みしめるために使うのがよいのでしょうから。

いつの間にか、黄色だったタンポポの花は綿毛に変わっておりました。
知らないうちに変わりゆくのが世界なら、アラビア語で 世界 と 知識 とが同語源なように、知識も知らないうちに変わっているのかも知れません。

いつの間にか、知らないうちに。
by bucmacoto | 2008-05-14 20:30 | wave
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