2006年 10月 05日
もう四半世紀を超えて読み続けている雑誌が日経サイエンス。
15年続けた定期購読を止めて(つーか結婚時に購読継続を約束させたのが "そもそも変" と押し切られ止めさせられて)、図書館から借りるようになってからもう10年を超える。 ここの図書館には ニュートン は置いているが、日経サイエンスはない。 何度かニュートンを借りたてイラストこそキレイと感じたのだが、なぜか借りて読む気がおきない。(館内で読む程度はできる) 易しく書こうとしているのはわかる。トレンドにも忠実に追従しているようだ。 それでも日経サイエンスの文章がしっくりくる。 そういえば(図書館で)読む新聞も日経だ。 ・・・ 侮れないなぁ 日経式洗脳も(笑) 先日借りた日経サイエンスも借りたまま読んだまま書き写しもしなかったが、興味深い記事が多かった。 アルツハイマー病を阻止せよ 治療薬の開発戦略 計算尺を知っていますか 謎のオホーツク人の足跡をたどる 痛みを抑える新薬開発の最前線 数独の科学 欠陥を見逃すな ソフトウエア設計検証ツール あ~あ,勿体ねー。(ノω・、) 日経サイエンス200609:p19[NEWS SCAN] 心理学 お祈りは処方外自分自身の励ましにするのはよいが…第三者が患者の回復を祈ると、何らかの効果があるだろうか? 調査の結果、神頼みの効力を示す証拠は得られなかった。むしろ,患者を悲観的にする悪影響がありそうだ。 American Heart Journal誌4月4日号に報告された「祈りの治療効果調査(STEP)」は,祈りが他人の健康に及ぼす影響を科学的な方法で測定した3年がかりの研究で,この種のものとしては過去最大規模。心臓バイパス手術を受ける1800人の患者を対象に調べた。ある患者グループについては,手術前夜から2週間にわたって修道士達が祈った。1人の患者につき約70人の修道士がお祈りしたが,患者と修道士に面識はない。 調査の結果,お祈りを受けたグループも受けなかった患者も,生存率や合併症罹患率に差は認められなかった。唯一統計的に有意な差が現れたのは,祈りを受けて患者自身もその事実を知っていたグループで,手術後に不整脈を起こす割合が高かった。(祈られていることを知らなかった患者では52%だったのに対し,知っていた患者では59%)。 研究チーム(ハーバード大学医学部やメイヨークリニックなど6施設の医師や心理学者,聖職者で構成)は,神経過敏に寄る悪影響ではないかと考えている。「不安を感じるとアドレナリンの分泌が増え,そのせいで心細動が悪化する場合がある」と,オクラホマシティーにあるインテグリス・バプテスト心臓病院の医師ベテア(charles Bethea)は4月の記者会見で述べた。「患者は『自分の病気は祈祷を頼まなければならないほどひどいのか』と不安に思ったのかもしれない」。 ただし,メイヨークリニックの牧師長マレック(Dean Marek)は,調査の仕方が間違っていたのではないかとみる。「今回の調査では人と人とのつながりを無視していた。『人のための祈り』ではなく『人間味のない祈り』だったといえる」。 友人や家族による祈りの”癒しパワー”が祈りそのものではなく,人間関係から生まれる ─── というのは確かめようがないので,研究チームは追跡調査の計画はないという。 この研究は主にジョン・テンプルトン財団の支援で行われ,240万ドルが費やされた。 SA 健康 適度の飲酒,効果なし?この食べ物は健康によい ── といった研究報告はいろいろあるが,それを否定する研究もある。そんな矛盾した話を聞くと,健康に気を使っている人々は血圧が上がらないまでも混乱するに違いない。適度の飲酒に心臓病誌を防ぐ効果があるとする54件の調査研究がこのほど再検討された。その結果,ほとんどの調査が酒を飲まない人と,かつては飲んでいたが後にやめた人をいっしょくたに扱っていた。飲酒をやめたのは健康上の理由かもしれず,この集団の健康状態を示すポイントを引き下げていた可能性がある。一方,両者を区別していた7つの研究ではアルコールの保護作用を認めたものは1つもなかった。さらに,他の公表データを再編して飲酒者とかつて飲酒していた人をまとめてみると,プラスの効果は消えた。 5月に発表された報告書「中毒研究と理論」に掲載。しかし,同報告書の共同執筆者であるカリフォルニア大学サンフランシスコ校のフィルモア(Kaye Fillmore)は,生理学的なデータは飲酒がやはり多少の役に立つことを示していると指摘する。はっきりさせるには,今後の研究によって飲酒履歴を解きほぐす必要があるという。 SA 惑星科学 スカスカだった「イトカワ」日本の探査機「はやぶさ」が昨年11月に着陸した小惑星「イトカワ」は瓦礫が寄せ集まってできたことが,宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのデータ解析から分かった。内部はスカスカで,空隙率は約40%に達するという。太陽系の惑星形成メカニズムの解明に役立つ成果だ。(中略)イトカワの密度は1.9g/cm3 (中略) 小惑星同士が衝突し飛び散った破片がお互いの重力で集合した「ラブルパイル小惑星」だと考えられるという。これまで観測された小惑星は「エロス」のようにひび割れた内部を持つか,あるいは内部が密なものが多い。ラブルパイル小惑星は理論的に存在が予想されていたものの,実際に確認できたのは初めて。 (後略)Science誌6月2日号に特集として掲載 NS 生物工学 ウイルスで電極づくり従来型のリチウムイオン電池は炭素電極を使っているが,(中略)マサチューセッツ工科大学のチームは「M13」という長いチューブ状のウイルスを遺伝子操作し,ウイルスの外皮タンパク質がコバルトや金の原子と結合するようにした。(中略) このシートを電極に使うと,炭素系電極に比べて約3倍のエネルギーを蓄えられる。4月6日のScience誌オンライン版に報告。次の目標はもう一方の電極を作ることで,最終的には自己組織化電極を目指している。 SA
by bucmacoto
| 2006-10-05 01:01
| quote/data
|
Comments(2)
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by
greenmoon9 at 2006-10-05 20:37
スミマセン。。。
読んだ事ないです。。。 そんなに長い間読んでる本もないです。 すごいですね、出版する方も読む方も。 15年・・・。。。^^; プラス10年・・・。。。
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by
bucmacoto at 2006-10-05 23:29
# greenmoon9 さん
おそらく8割以上の号で、広告以外の90%以上の紙面を読んでいます。 そういえば創刊号以来の全号を職場の自室に揃えている方が、学生実習先におりました。 二十年以上届いている、学会誌の読破率は50%いかない。。。< \(`ω` ) こらプロだろ
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