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[インフォームド・コンセント]
2006年 06月 07日
@ISSN 0287-9395(2006;Vo.53;No.644-supl.p13-14)

Step.1: 情報開示 (Output)

さまざまな診療と治療の情報を、開示・提供すること。(診療:それまで~現時点での情報収集と評価 治療:現在~これからの改善作業計画)
例えば、ある治療を行った場合どのようなことがおきるのか,効果であったり、危険性や副作用だったり,完全な情報を公開する段階である。

Step.2: 患者がその情報や内容を理解する段階 (Input)

医療従事者は患者が理解できるように できる限り専門的な言葉を用いず、親切・丁寧にわかりやすく説明することが大切になる。この場合患者は、提供された情報を完全に理解できることが重要になる。

Step.3: 承認 (Convention)

これまでのことを十分に理解し、患者が自発的に治療を受けることを承認することで、医療従事者は患者に対し誘導的に働きかけてはならない。 あくまでも患者の自発性をもって自ら選択をしてもらわなければならない。

Step.4: 力量 (Force)

その治療を受ける力(能力・体力)が患者にあることで、その力がない場合は、治療を行ってはならない。

Step.5: 同意 (Agreement)

患者自身がその治療に同意し約束をする段階(小児の場合は、親 家族)

これら 第一段階の開示から、理解,自発性,力,同意の五段階すべてが満たされることで、インフォームド・コンセントは成立する。
これらのうち、どれか一つでもかけた場合にはインフォームド・コンセントは成立しない。


※ 標準的な(狭義の)インフォームド・コンセントに完全準拠する定義ではない。
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by bucmacoto | 2006-06-07 17:03 | particle
donation spirit
2006年 02月 04日
感動しちゃったので、受取人の許可を得て投稿します。



宛先:北国の寒い地方

宛名:わが師 様

   差出人:幸せもの

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ドナー(提供者)とレシピエント(移植者)の接触は許されておらず、直接会うことはもちろん、氏名・住所などの個人情報を一切知ることはできない。
しかし、間接的な手紙のやりとりは、二通だけが許される。

これは、そのひとつ目の返信でした。
年賀状の返信が二月になって届いたのは、個人情報を漏洩しない伝達経路を通るからでしょう。

原文について
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by bucmacoto | 2006-02-04 16:42 | wave
科学と技術と
2005年 07月 28日
もつれた糸を解きほぐすのが科学
糸の素を撚(よ)り集めるのは技術

「科学技術」とひと括りになりやすいけれど
そしてそれは関係が深くて不可分に思えてくるけれど

科学は帰納
 (なぜか? どうしてか? そして最後はなんのためか?)
 始まりを求め、プロセスを分解し、終わりを予言する。
 感覚から、言語(要素とシンボル)を抽出し、再構成する基本データを整理する。
 その命綱は、普遍(真実)

技術は演繹
 (いかにして! こうやって! これだけはやらないで!)
 始まりを知ってはいても追い求めない。
 プロセスを工夫して、組合せタイミングを調整して、おしゃかにだけはしちゃならない。
 レシピ(科学)に従いながら、レシピの行間を読みながら。

観測された事実に分け入ることで,
わかっていたと思い込まれたものに
新たな名前をつけ独立させ、
知を深める.
それが哲学(Philosophy:ギリシャ語で 知を愛す)をルーツとした「科学」

分解された材料を連鎖させることで,
出来はしないと思い込まれたものに
新たな展望を開き繋ぎとめ、
知を高め広める.
それは匠の技と同じ, 磨かれてこそ生きる「技術」

 むかしむかし,
 医術が神のみわざだった頃,
 収穫が神の恩寵だった頃,
 厄災が神のいかりだった頃,
 病は悪魔が取り付いた姿で 飢餓は感謝の枯渇が原因で 安息は罪業の消滅の証(あかし)

EBMということばは,(少なくとも私には)「科学的根拠に基いた医療」を意味する。
 どこかで誰かが書いていたような enterprise based medicine を志向する言葉ではない。
 (enterprise : 事業)

かつて神への信仰が事業となったときに、不死である神は死を迎えたように,
収益という名の"金銭的収穫"を促成栽培よろしく生産しようとした医療があるなら、
死への挑戦者である(死神からの守り人たる)医の心は死するのだろうか。

尊敬される,感謝される仕事をする人というものを一口で書くならば、(誰かの文の複製だが)
「自分自身を失業させる為に頑張り続ける人」
 病気をなくするために研究する研究者
 痛みを分かちあい痛みを苦でなくなるため援助する者
 無知を駆逐するためにより確かな教育を学び続ける教育者
みんなみんな、ひとの上に君臨するのではなく,ひとを下支えするために頑張っている。

だから(支えになり続け 援助する意思ある限り),人から信頼される。
その一方では,他者を支える意志を失った人ならば、非難される。

科学のはしくれであるなら、事実にさめた情熱で眼をむけるがいい姿勢というものだろう。
技術の末席に座るなら、不似合いな姿や仕打ちをひとにしては、健康を損ねたのと大差ない。
 * 何が不似合いでひどい仕打ちとなるかは 時代や歴史や国境や法律でちがうのだろうが、
  その原点は結局は "本人の意志" ということだと思うのです。
どこまで病を叩こうか,戦おうか、どの程度ならみんなも我慢できるのか、どのくらい勉強しようか.

帰納(科学)も大切だし、演繹(技術)も大事。
どちらも結局は人間自身のために使われてこそ生きるもの。
どちらも人間によって生かされるもの。
 普遍性を突き詰めよう,真実を求めようとする ひとつの答の追求。< 科学は普遍を
 多様性を究めよう,ちょうどぴったりなフィットして落ち着ける状態への調整。 < 技術は個別を
そうあってほしと、ありたいものだと、小さな声で 今日もつぶやこう。
併合を目的にせず,調和を利用手段にすることなく、共生あれ。

初稿 : 2005.7/28
modifyed : 2006.4/9


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by bucmacoto | 2005-07-28 19:40 | particle
医の源 王家の谷 医術の匠
2005年 04月 26日
内科医学 : internal medicine
 と
外科医学 : surgical science

言葉に限定すると、メディカルって 内科のニュアンスが強いのか (?。?;)

英語における "medicine" は 内科系に使われる語で、 薬学との関連が深いのだといいます。
歴史を紐解くと、呪術(関係当事者の方は気を悪くなさるのでしょうね~)とも関係あるといいます。

蛇が巻きついた杖をシンボルとするギリシャ神話の医神アスクレピオス。
 彼は死者をも甦らせたため大神ゼウスによる雷(ケラウノス)によりへび使い座となった。

下は医神アスクレビオスより数えて138代目,医聖ヒポクラテスより数えて121代目末裔の口上。
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details_1.asp?col=jobun&bookcode=232760
 図書館で見つけるか 古本屋で100円均一セールがあったら 是非読もうっと(w


英表現では 外科:Surgery
外科において シンボルは バー・バー・サイン,すなわち
 赤(動脈)
 蒼(静脈)
 白(包帯)
床屋さんでくるくる回転するサイン。
このうようなシンプルさは、神秘の医術とは好対照に思える。


内科の一面を乱暴に表現するなら
 → EBM(統計に基くサジ加減) と 頭脳 と 口頭による 医術

外科を同じく端的に乱暴に表すと
 → 脳みそと手技と道具とによる処置術

私のおつむの中では 神がかり・哲学・科学がワンセットで内科的,
即物主義・技術・芸術は どちらかといえば外科的イメージ。
・・・ どうやら、こうなっているらしい。


どう医療者を育てるかと言うのは 繰り返し議論されることではあるけれど,
 "個体発生は 系統発生を踏襲する"
もしも このセントラルドグマに則って拡張するならば、
まじない口だけ治療 ~ 精神救急,小児・救命救急(処置術) ~ それらを経て → 専門医

こういうのが王道なのでしょうかね。。。
 (最高水準を求めるニーズには応えられないですね。 最低を底上げすることは可能でも。)


王家は 天の力を予知して 己の力とした
 巫女を頂き 洪水を予測し 天暦を示し 実りを与えた。 < 民はそれに感謝し畏怖した

昔の国立大学病院のイメージは、暗い 古い 畏怖の念 < こんなイメージ
現代の独立行政法人国立大病院では明るく かつ 俗なイメージが優先なのね...
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/pamphlet.html#12
 多忙なV.I.P.の入院は 一日19万円なのですね。


明治以来,先行きのわからない最先端を カジ取りするのが国家の役割でした。

医術の匠を 結集して結実するのは 国立"病院" の役割ではないように思えてしまう。
・頭でっかちな医療技術
・足運びが軽い医療理念
この矛盾した志向性を結実した病院を目指せというのでしょうか。 < 国立病院

迷タクトで指揮されるとは、大変なのでしょうね~ > あーせいこーせい省
2005.4/22 初稿
4/25 追記 1

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by bucmacoto | 2005-04-26 22:22 | duality