- 北の空からみなみへ -
exblog staff

<< 雨焼け 反省しても後悔しない >>
Norwegian Stump (ノルウエーの切り株)
2008年 08月 31日
工場と微笑 : トラバでボケましょう2008夏秋 レベル7お題発表
http://kstrunk.exblog.jp/
あな+


トラバでボけましょう2008夏(秋) お題は。


お題:

おっと、思いっ切りつまずいて転んでしまった。
ん? なんだ、この穴は?



「まったくもう、危ないじゃないか」

森の中、切り株に蹴躓いて、前世マッドドクターであるばくばかせは毒づいていた。

ばくとは夢喰い人。 すなわちドリームイーターである。 禁じられた呪文をアブダカタプラと唱えることすら躊躇しない危険な人々だ。
ばかせとは・・・解説無用であろう。 博士や大臣が偉い人ならばその正反対のおろか者だ。

自分が転んだ切り株にもう一度蹴りを入れなおし、その上に腰を下ろし、数年前に購入したファッジファンドの株のことを思った。 そう、コーネリウス・ファッジ・ファンド発行 = 魔法による裏付けがあるといわれていたあの株だ。 見る間に凋落し、今ではすっかりジャンク債扱いだ。

蹴りなおしたのは、その切り株の高さと丈夫さを、いま一度確かめたかったからだ。
爪先ではなく、円筒形のボタンを足裏で踏みつけるような蹴り方だった。
腰を下ろした途端に地面の底が抜けたような状態に驚かないよう配慮した、ばかせなりの狡猾さ(ただし自己評価値)なのだった。

ひんやりとした空気と上空を覆い木々の梢を霞ませる霧、そして微かに自分の息遣いだけが響く静寂さ。 かつてのバイキングの根城だったこの森は、古のアングロサクソンの祖先が魂を溶け込ませてきた森でもある。
厳寒期には極夜が訪れ太陽が昇らない夜があり、短い夏の季節には白夜となりて真夜中の散策すら日中の日常の風景に溶け込んでしまう。
この地では、夏の太陽は 北北西の空から北海原の真北で水平線をかすめて 再び北北東の空を目指して移動してゆく。 太陽は昇ったり沈んだりするばかりではなく、頭上をぐるぐると、右へ右へと移動してゆく動きとしてあることを実感する。

腰を下ろしたばかせは、ふぅと胸の内に溜まった吐息を吐き出した。
空を見上げると、そこには白い霧が乳白色の渦を巻いて、空にぽっかりと開いた穴へと吸い込まれてゆくところだった。

「な、なんだあの穴は」

ばかせは驚愕した。 口をあんぐりと開けて、舌をだらりと垂れ下げたその姿は、ばく族の祖先といわれる 「たぬきつね」 の姿そのものだった。
 たぬき と きつねは 「化かせんピック」で組み分けられるまで、同属だったことは説明するまでもないだろう。

これまでのばかせであれば、傍らにいる助手を掴まえて 「おい、あれはなんだ?」 と調べさせ、答えを聞き出してから、おもむろにもっともらしい理論解説をおこなうところだ。 しかし、金の切れ目が縁の切れ目 とばかりに配下の助手が四散した現状では、如何せんともしがたい。

「空にあいた吸い込み口か・・・何もかも吸い込んでいるようで、何ひとつ残らないのに・・・」

ばかせはナルシストである。
したがってついつい自分の境涯に世界の事象を重ね合わせてしまう。
羽振りのよかったころは、この世の森羅万象を何もかも言い尽くせるかのように、あらゆる情報を集め自己学識のラインアップにしていた。
魔法族の 「マジック」 なんてものは、こちらに落ちる爆弾をちょいとそらしてあちらに落としたり、デマによる中傷や失脚を 深刻になる前にちゃら化したり 深刻さで抜き差しならず更新不可能になるほど固定させたり,そういった小手先の操作にしか過ぎないのだと喝破もしていた。
ところが気がつくと、もののみごとにジャンクと化した株を手にして、抵当に入れていた全ての知識株を失ってしまっていたのだ。

ばかせの世界では、知識の確かさと集まる尊敬とは、株として抵当に入れることになっている。
 人びとの尊敬を集めるところで株は上がり、人びとが忌み嫌う部分の株は下がる。
 下がった株を穴埋めするために、新たな上昇株を入手できなければ、抵当にいれた株は持ち去られ、株は切り株を残して尊敬は霧散してゆくのだった。

「ひとつ穴のところをみると、鼻の穴じゃないな。 口の穴かな。 口呼吸してるとお口の中がくさくなちゃうぞ。 それとも、別の穴かな・・・吸い込むんだからヘソの穴じゃないよね。」

なんとも幼児じみた想像を楽しみながら、ばかせは茫洋と森の上空に展開される世界を眺めていた。 いい年をしていながら、シモの穴に考えが及ばないあたり、完全に退行しきっているようだ。 あるいは、そっち方面が完全に役立たずになってしまったのか・・

「穴の中に、穴を通すと、穴はどうなるのかな。
 抜け道の中にある抜け道は、穴からの抜け穴なのかな。
 ANAの中にANAをいれると、全全日日本空空輸になるのかな。」

ノルウエーの切り株の上 ばくが乗る
オーロラの空の下 ばかせ寝る
ぽっかり開いた穴の中 白霧流れる
ほっこり空いた穴の外 白夜の十字が
赤い守護星を導き 転げて落ちた

「ああ、おったぞー。こっちだ」

「うお、こげな風になっとっとかぁ」

「ふぁいやー、伝承は本当のことだっとんねぇ」

「あゃゃあ。 こら見事にくわぁれちまっとるがや」

集ったのは、かつて ばかせの助手だった面々のようであった。
助手たちが見たのは、先祖がえりのように唇から舌がだらりと垂れ下がり、瞳の焦点も虚ろになり、あたかも麻薬中毒患者の末期とすら思えるようなかつての上司の姿であった。

バク族は dream eater、他人の夢を喰らい尽くすことで生き延びる存在だ。
食べることの許されている夢は、「悪い夢」ただひとつ。
悪い夢を残さず食べ尽くし、よい夢は触れることなく、どちらか判らない夢もまたそっと静かに残して去る。 跡形もなく夢の中から消えてゆくのがバクという存在であった。
夢の中から掻き消える様は、あたかも霧の中にほっかり空いた穴に夢全体が吸い込まれてゆくような情景だとも伝えられる。

そして、バクの伝承は最後にこう伝えていたのだ。


「ゆめゆめこの伝承、侮るなかれ。
 悪しからぬ夢喰らいなば、その夢やがて汝を喰らわんや。」




■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
参加:
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは次の金曜日夜中まで
 1つのお題に対しては1IDにつき1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。

チャンプ:
 お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
  1.お題を出す
  2.言いたい放題な審査をする
  3.次のチャンプを決める
 何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。

企画終了条件:
 みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。

参加条件
 特になし!
 ※ 以下あれば尚可!!
 ブログをもっている。あるいはこれから作成する。
 トラックバック機能が使える。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元     毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
 開催事務局  ボケトラの穴     http://trana88.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


そうそう、穴の中に穴を通すというのは難しいけれど、穴の上に穴を乗せるっていうのは簡単なことですよね? もう分かったでしょう?

ほら、冒頭のオンマウスで出現する赤い十字架を右目ひとつで見つめると、(画面から20cm~30cmの距離にするとさ)、盲点という視覚の穴でシモに出現した穴が隠れちゃう。。。。でしょう ? ^^v
[PR]
by bucmacoto | 2008-08-31 21:36 |   illusion rhapsody
<< 雨焼け 反省しても後悔しない >>
<< 雨焼け 反省しても後悔しない >>