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<< 霧の雨 2008-06-21絵日記 たて/よこ >>
axis
2008年 06月 22日
軸線のことを、英語では axis(複 axes) という。(らしい)

 軸に沿って直列に並ぶ = たて
 軸に垂直な方向に並ぶ = よこ

これは先の記事に書いた定義だ。


縦に並べた伝送方式を シリアル・バス といい、横に並んで同時に伝送させるのをパラレル・バスという。 これはPCでのお話しだ。

シリアルバスは電気信号としては扱いやすい。 よくコンピュータの原理として 0(off)か1(on)かの、デジタル値(中間値=小数値 はない)で処理していると書かれているが、それを単純に符号化してやるだけでよい。 信号線が少ない設計も可能なので、ケーブルやコネクタが安上がりにもできる。

そして、このシリアル転送を同時に多発的に行うことで、高速化を果たしたのがパラレルバスだ。 タイミングを同期させれば、一度のクロックサイクルで複線化した信号を転送することができる。 信号線が複数(バス幅の数+共有アースの数だけは最低でも要る)なため高価になりやすい。 また、並行する信号線に(同時に異なる)シグナルが通ることになるので、相互に干渉しやすい(クロストーク)。

シリアル(直列)の転送は、高速化しやすい。
パラレル(並列=横並び)転送は、同期化しやすい。

 ※ 処理系(CPU)の パイプライン と マルチパス の関係も同様のトポロジー位相幾何学


直系の親子関係が継承される繋がりかたを 「縦のつながり」 といえるし、血縁に依存しない横方向のつながりは、「横断的な関係」ともいえる。
 因果関係は縦の関係、縁故(親子以外の縁戚や地縁・同窓)は横の関係だろうか。

 封建的・保守的 という概念は、縦の印象が背景にあるようだ。
 改革的・公平 という志向性は、横の印象が前景に迫ってくる。

相互に繋がりのなかったものが、それぞれの性質に合わせて規則正しい秩序を獲得してゆく様子を 自己組織化 という。 これは横のものから縦のものが生まれてくるという自然の摂理だろう。 だってほら、他人だった者同士がつがいとなることで、縦の血縁関係を生むじゃないか w

 組織というものは、縦の成分を抜きにしては機能もしないし、継続もできない。
 社会とか生態系は、横の成分を無視しては、最終的に破局に至るしかなくなる。


中学か高校で、ゲゼルシャフト(会社など目的をもった社会)とゲマインシャフト(地域コミュニティなど相互扶助を前提とする共同体)を習った。 これは、タテ成分が強い(目的志向で手段は代替できる思想)か、ヨコ成分が強いかの違いともいえるかな? ヨコ成分てのは プロセスと位相関係重視 なんだろう。


かつて パソコン通信に夢中になった人々(私も例外ではない)にとって、見ず知らずの 職業でも 地域でも 学校でもない ── それらの縛りから切り離された ── 偶然で自然発生的に生まれた関係というものがとても魅力的だった。
それは、インターネット黎明期に燃えた人々もそうであったろう。
そして、Web2と呼ばれる Blogのような手軽さで普及期を迎えた時も。

新しくも未知な軸が生まれる予感は、縦の序列や 画一した横並びに飽いてしまった時に、既存の揺るがないかのような縦の構造に、予想外といえる大きな力を及ぼすのだろうか。
 ・・・というか、ベクトル(位相)のずれた力が加わっているように見えている ── 歳差運動 ── だけか、新たなエネルギー(この場合はブレが安定化に向かう)が供給されているのか、それは歴史を見るような大局観から見通せるものかも知れない。



直交する座標系は小学校から目にする形だが、この軸の目盛り方で直感的に視覚に訴える変種がある。 (片)対数グラフというやつだ。




縦軸が片対数での説明例 → 対数の眼で見る(5年前の予想) - 271828の滑り台Log
曲線となる変化が直線で表示される。 例えば、
複利計算
減価償却
人口増加
放射能の残存数
などだ

http://www.kawachi.zaq.ne.jp/meiling/

横軸が対数の説明例 → 線形グラフと片対数グラフ


ちょっとだけ、解説するなら・・・あ、うざいか ww

 対数とか指数とか名前は仰々しいけれど、倍々ゲームで増えたり、半減期経過で半減する時にぴったりくるスケールだ。 比率を計算したり表すのにぴったりくる。

 10倍=+1
  2倍= +0.3
 半分 = -0.3

  1倍 = ±0
5/4倍 = +0.1
4/5倍 = -0.1

という具合。 増減の方向が プラスやマイナスの方向なのが面白い。
  • 20%引き(= 4/5倍)を 3回繰り返すと → -0.3 だから 半分
  • 25%増し(=5/4倍)を 3回繰り返すと → +0.3 だから 2倍
     これを10回繰り返すと → +1.0 だから 10倍

年率25%の金利で、返済に窮して利払いもできなくなると・・・ 10年で10倍なのだ。


軸の話のつもりが、スケールの話になってしまった。。。 orz...

・スケール 10倍 or 0.1倍 を体感できるサイト
 Molecular Expressions: Science, Optics and You - Secret Worlds: The Universe Within - Interactive Java Tutorial

映画・書籍(mook)で、「Powers of TEN」を探すと面白いだろう。


ゲゼルシャフトが、既存の軸(フォーマット)をもつ組織に帰属する集団なら、
ゲマインシャフトは、理念や夢や隣人愛に支えられて軸を形成しようとする。
Act Against AIDS運動などが好例だ。(ぷよぷよ参照 w)
 ※ 今回 レッドリボン のリンクを置いた。 手書き手記 2


 知識が横に織り成す糸なら、気持ちは縦糸であるのだろうか。
 軸のぶれない糸が縦糸なら、正しい知識の方が縦糸にふさわしいのか。

 ぶれのない気持ちを、意志と呼ぶのか、
 変化して止まない気持ちが、感情なのか、

 自分の意思を確かめながら、自分の内周りをしっかりと固められたらいいと思う。

 ・・・あ~ 冠状に流されないで、軸に巻きつくようになるには経験がいるがね
 (ここで、駄洒落 w)


計算力は衰えきっても、ぼけじじぃになったとしても、「三つ子の魂 百まで」 というくらいに、本能に裏付けられた意志っていうのは強固なものらしい。

髪型や、ポーズや、服装や、宗教や、成績や、才能なんて、どれにも価値が見出せないという気持ちになることがあるかも知れない。 そんなものは全部「ラッキョウの皮」みたいに一皮剥いたら中は同じと思えてしまうかもしれない。

けれど、裸の軸なんてどこにもないんだ。
地球の自転軸は、地球と言う「肉の塊」を振り回し、巻きつかせまとめながらあるものなんだ。

にんげんなんて、らっきょうみたいに、何もかも剥いてしまっては消えてしまうものくらいに考えていて充分だと思うんだ。

 いつかは、本当の姿が表れるの?



・・・きっと読まない(つうか知らないだろう)手紙を出すのは、手紙を込めたボトルを海に流してみる行為に似ているのかもしれない。
そんな不確実な遠い距離から、思いを馳せるのが、ロマン…つか、リフレッシュ気分でちょうどいいじゃないか。
 偶然は当てにするものじゃなくて、楽しむもの。
 偶然を恐れたり怯えたりするのは、老後の者の特徴だから。
 必然なんで神や仏や誰かに強いられるものでなく、自分で確立すればいい軸だから。

by bucmacoto | 2008-06-22 21:44 | particle | Comments(0)
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