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英文邦訳調に馴染みがある
2007年 07月 03日
どうしたものか、漢文や古文に苦手意識がある。
その裏返しなのか、邦訳された文というものに、判り易さを感じ安心感を抱く。

もう定期購読を断念せざるを得なくなって10年を過ぎた日経サイエンス(購読期間は16年)の論文章。 日経バイトに連載されていた名物コラム ジェリー・パーネルの文とかが憧れだった。

そういう私には次のような文章は、とても判りやすく痛快と感じる。 天邪鬼気質も多少は関与しているのだと思う。
 ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か? - @IT

ツールの詳細について既知なわけではなくても、どんな目的でどんな動作をしているかが伺えるような文章であり、それと同時に、そのツールの詳細が裏付けをもって調べられつというあたりはすごく力量を感じる。


さて、著作権についてあちこち読んだり考えたり勝手に大綱化してみたりしていたが、とてもそれについて説得力のある文章は書けそうにない。
いますぐに思い出せるような断片を書き出すと。
  • 著作権は 著作者に与えられる権利であって、著作を援助したものに与えられる権益ではない。
  • 著作隣接権は、原著作権にたいして優先権をもつものではない。
    例えば原作を凌駕する2次的作品が出現したとする。 その時に後から著作された方の作者が有名で名声を博した作品を産み落としたとしても、1次側原作の著作者がその著作権を公開(例えば無償公開のような行為)することを 妨げたり制限はできない。 どのような著作物もさらに遡れば源流があるのが一般的であることから、原著作者か2次著作者か著作隣接権者かは、その時間的序列(後先)と著作物に含む新規性の割合で判断する。 この意味で 例えば企画を立案してチームを召集して作品を作り上げたならば、立案・企画・製作の全工程をプロデュースしたTV局は紛れもない著作権者である。 その一方で、持ち込まれた企画を認め後援して放映にこぎつけたそのことで著作権を独占するようなTV局というものがあったとすればそれは著作権の乗っ取りとみなしていいように思う。
  • 著作権者の死後50年までの保護規定は、妥当であると思う。 むしろ昔のような30年であっても(個人的には)良いとさえ思う。 もしも、著作権者およびその継承を受けた者が自らの意志によってその権利を凍結(つまり一切の制限を他に与えない代わりに、他の誰にも自由を制限させない)する選択を許せるならそういうのは好みだ。


うーん。。。説得力どころか未完成の感性文になってしまった。。
by bucmacoto | 2007-07-03 19:36 | wave | Comments(2)
Commented by hannah5 at 2007-07-05 23:45
まことさんはどちらかというと論文向きなのですね。
詩のようなふわふわしたつかみどころのないものより、しっかり起承転結があって、論理だてて書いていくのが合っているみたいですね。
Commented by bucmacoto at 2007-07-06 00:59
》 はんな さん

どちらかというと、どうにも半端なのかも(苦笑) < 帯に短し襷に長し
たくさんの曖昧さの真っ直ぐ天辺に言葉をふわりと乗せる詩人さんのようなバランス感覚も、
たくさんの厳密さを緻密に組み上げながら割り切れないものを整理するような基準感覚も、
どちらも充分とは言えないのですよね。(残念ながら)

そんな私には 波に溶けてゆく砂の城か、積んでも積んでも鬼に壊されると言う賽の河原の石積みか、どちらにせよ結果を拠り所とせずに経過を依所としながら、目標(見果てぬ完成形)をまっすぐ見つめていけたらいいと思います。
与えられた目標に馴染めないならば、(老眼に弱ってしまった)自分の目で見つめつつ。
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