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上下の起源 前後の終焉
2007年 04月 06日
・・・う~ん。。 興味深いタイトルができると、それで満足して中身がスカスカになる私である。

よってこれで、この記事の駄文さは確定だな (ぉぃっ;)

 少年ジャンプに連載されていたという DEATH NOTE(直訳すると【死のノート】)を読んだのは昨年の早春の頃だった。 息子から借りて読んだのだ。 この中に存在する記述で、退屈した死神(リューク)が DEATH NOTE を "死神界から下界に落とす" というくだりがある。 どうやら死神とはいえ、神の眷属(けんぞく)であるからか、上の界に住む世界があるようだ。

 ギリシャ神話の神々はオリンポスの山に住んでいたし、キリスト教の神も天国の住人だし、仏教でも 「死者が霊山へと旅立つ」 旨があるようだから、神さま仏さまご先祖さまというものは天上や雲の上に頂がある様な高山に召されるものらしい。 (死神の例からも、聖なる者だとは限らないようだ。 いや,死は聖なるものか。)

 一方で、どうも地獄や黄泉の国というのは、地の奥深く光も届かぬ闇の中だというのが神話系物語での定番となっている。 そして、深層心理とか 九識論とかの言葉に表れているように、人間の心理や精神というものもまた、深く下へと存在するものだという刷り込みは"ある程度"まで文化を越えて普遍であるようだ。

 地球が円盤形をして、亀の上に乗っかっていたり世界を載せた盆の端から海水が滝のように流れ落ちていたと信じられていた過去の時代ならいざ知らず、現在はほとんどの地球人は地球は球形であると信じていると思う(ごく一部には異説も存在)。 つまり、下方向 = 地球の中心方向であるという概念と結びつくだろう。 そうすると天上とか上というのは宇宙の方向だ(空の上には宇宙があるという感覚だ)。 つまり、上方向 = 地球から離れゆく方向であると定義ができる。
 大地に根を張る植物は、下に根を張りながら 上へ上へと光を求めて梢の先を伸ばしてゆく。

 ルーツ(root)という言葉があるが、30年ほど前にこの名のTV番組が合衆国で大ブレークしたことは、古い世代の人間なら知っているだろう。 合衆国市民である黒人系米人が、先祖探しの旅の果てに、自らの歴史を掘り起こし 強制的移民(金銭による奴隷売買の対象)させられた先祖の真実を見つける物語だ。

 ここで私の拙い脳みそは、言葉のジレンマに陥るのであった。。。

時間の先とアト → これは 昔が先。 先に過ぎたほうが先。 先人とか先達ともいうし後進ともいう。
空間のサキと内 → これは 端っこが先っぽ。 梢の側・末端が先。 中心側・根っこの方が内

 そして人間には、ハイハイをして(つまり顔を上げた上の側=進む先)移動する一生を始めるからなのか、【先=上=先祖】 という混然一体となった概念を文化を問わず有しているように思うのだ。 ※ 過去の象徴的記事 → 極座標 と 直交座標

 要は再帰的定義を好む私の脳みそ中では、
 ご先祖 = 根っこ < つまり地球の中心に近い存在(地の底に存在)
 子孫 = 結実 (末端の先っぽに存在する未来の種)
 という整理がされるので、「先」 という言葉が、前後に重複出現して混乱するのである。
(当然ながら、幼児期的時期を過ぎて ご先祖=神=中心 という神話的解釈を用いると脳内ぐちゃくちゃになること請け合いだ。 ※証明済み)

 まあ、西へ西へと進むとそこは東の果てであるように、上へ上へと昇ったつもりが地の底であったという寓話が成立するのもまた一興ではあるな。 < 実経験はしないという前提で

 昔の古いことばをもじって、こんな言葉遊びをしていた頃がある。

 男には外に出たなら7人の敵がいる。

 一人は前に(先輩)
  一人は後ろ(後輩)
 右と左に一人ずつ(同期)
 上にも一人(上司)
  下にも一人(部下)

 最後の、そして最大の敵は己(おのれ)自身。

最大の敵が最高の味方になった時にこそ、全ての敵を味方とできる。

 上下方向(縦)のコミュニケーションを報告、
 水平方向(横)のコミュニケーションを連絡、
 循環と往復方向(全体)のコミュニケーションを相談という。

 これが、(よく研修などで用いられる) 「ほうれんそう」 の元来の意味だと言う(原始形)。
 ※ 出典は日経新聞のコラム記事 上記ではそれを一部改変。
 残念な言葉であるが、どうやら確からしい経験則のひとつに若い頃に聞いた次の言葉がある。

 「権力は腐敗する。 絶対的な権力は、絶対的に腐敗する。」

 ここで文系社会科学的なうんちくを並べても幼稚で稚拙なものしか書けないので、(どうせ未熟ならば)理系っぽく 絶対系 と 相対系 をスマートに書けるとよいのだが。。。力量がない(涙)

 そこで一足飛びに結論だけ書くなら、
 ・永遠(完全無欠)の絶対系というものはない。
 ・スケールが巨視的な相対系を、(便宜上)絶対系と称すのは妥当(容認できる)。
 ということになる。


 子供の成績評価が絶対評価に改められた時に、正直 「それって無理だろ?」 と思いました。
 ローカルな相対評価が、クラス内・学年内の成績を(正規分布であるという前提で)度数分けすることですら、適切に序列化することが困難だった様子。 ぶっちゃけ、昔から目の曇り(ひいき目)というのは存在した。 そしてテストというのは生徒の学力の客観評価の場であると同時に、教師の力量を試される場でもあったと思うのだ。 < 厳正さを保てた教師はどのくらいだろう
 これをさらに絶対評価であるようにするには、ふたつの方法しか(私には)思い浮かばなかった。

 ひとつは、数学オリンピックのように、世界各国を横断するような普遍的な問題によって学力を評価する。 つまりこれは、グローバル評価=巨視的な相対評価(まあまあ絶対的な評価)
 もうひとつは、普遍性よりも不変性を優先してカリキュラムを固定して、そこへの到達度によって一意に成績が決まるという意味での、時代を越えた相対評価=(学問であるより)絶対的形式知の判定評価。

 このふたつだ。(どうやら文部科学省的には後者に近かったらしい)


 変わらないもの=これもまた絶対 (永遠に変わらないという風には決していかないが)

 大いなるもの=これもまた絶対 (完全無欠な普遍性など常にあるとは思わないが)


 "上" という概念には 越えてゆくという含意がある。
 "下" という概念には 届かないという含意がある。

 教育の現場 ── それは学校でも職場でも ── にあっては、ひな型を意識し過ぎるあまりに・はみ出すことを厭うあまりに、アタマを押さえつけたり・足を引っ張ることだけには気をつけなくてはならないのだと思う。

 絶対的に禁止することなんて、(同属である)人間の生命を奪うこと・身体を傷つけること だけだろう。 < 異論は多かろうが敢えて精神的な傷については書かない(評価困難にて非明記)

 そういうシンプルな系だけを、共通した・普遍なモノサシとして適用することが最低であり同時に必要なことだと思う。 ま,これは、最上のコモンセンス(常識・社会理念)なんて、最低限の正しい常識そのものだという、最上=最低 の循環論者のたわ言ではある。 ^^
written from 2007.04/06
edit and open at 2007.04/07
last edit at 2008.06/21





周回遅れのトップランナー


※実際の人生はほとんどが一周限りであるものも多い。 同じくらい繰り返しやり直すものも多いが。
by bucmacoto | 2007-04-06 22:31 | duality | Comments(3)
Commented by harusion11 at 2007-04-07 17:50
macotoさま、素晴らしい「むかし好きだった言葉」
さすが、ハクがあられるかたはちがいますな

haruなんて
「ときは かねなり」
だったど。

* 人生ほとんどが 時間=お金 かなって思えた瞬間が、結構働く喜びだったりする。
Commented by harusion11 at 2007-04-07 17:52
補足をば

あ、はまちよりもサケのほうが大好きだったことにここに来て気づきましたo(*б▽б*)oエヘヘ!
Commented by bucmacoto at 2007-04-07 20:23
ω haru さん

・・・う~ん。。。 白状してしまうと、自分が心底好きな言葉だというよりも、「説明するために・説得用語として」好きだったというのが本当の処ですね > 周回遅れのトップ

金といえば、bucmacoto流の家庭内伝承では「『感謝かゴメンナサイ』 を形にしたもの」 だとしていました。。
時は金なり(time is money)=光陰矢のごとし とも言いますから、時間というのは頭を下げてゆく(実るほど頭を垂れる稲穂)ようになるのは、あっという間であるという意味に通ずるのかな。。 < 無理ぃなほど強引だと思いつつ強弁

相手に頭を(無理やり)下げさせる人間にならずに、(自分も他人も操らず)自然に頭を下げたり下げてもらえて終えられたなら、それで人生は十分にはっぴぃだと思うのです。


ハマチが育つとぶり。 鮭が一生を終える川ではアキアジ。。
haru さんはぶりっ子であるよりも、アキアジっ子であったと気付いたのですね。。 ^^
 ↓ 下記はサーモンミュージアム
http://www.nichiro.co.jp/salmon/faq/index.html
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