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- 北の空からみなみへ -
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let it breath
2006年 07月 20日
いつまでも夢見ていた。
目を開けるとまぶたが重くて。
ほんの少しだけ視線をベールで覆って、
それくらいが ちょうどよくて。

ひまわりにダンデ・ライオンの鬣(たてがみ)感じて
ゆりの花にすずらんの猛毒感じて
ちょうちょに燐粉を撒き散らす蛾を重ねて。

ほんもののこころってやつを求めたけれど
装いと装飾と化粧とうわべの皮とを
なにもかも剥ぎ取ったならば
残ったのは、たけのこの芯だった。らっきょうの芯だった。

新たなる獲得が
未知への挑戦が
獲得した力の保持が
挑戦をはねのける力が
ぜんぶ揃えば大人になれる気がしてた
すべてをなくしたら老いと同じと感じてた


深呼吸をしたかったけれど
慌てて吸い込んだから咽(むせ)込んだ。
苦しくて息ができないときほど
息を吐き出さなくてはいけないって体得した。

無理して息をゆっくりと吐けば、
こころのうわべは落ち着くけれど
頑張って息にリズムを保てば、
心拍の調子も定まるけれど

ゆっくりと息を吐くなら
無理せず自然がいい
原子時計の正確さより
日時計のゆらぎと誤差でよい

ボクはボクの理性なんて信じ切れてはいないけど
誰かの真実の言葉よりもまだ少しだけ信じてる
だから他の誰かの理性だって同じだけ信じてる


明らかに示された明示と
隠すように示された隠示と
抜き飛ばされた暗示と黙示と
裏返して表現された逆示と裏示

ヒントなんてどこにでもあり
落とし穴だってどこにでもある

うそだらけの世界にも
真実は隠されているから
きりのないこころの宇宙でも
真理が眠っているから

ゆっくりと
無理をせず
深い息を吐いて
新しい息を少しだけ吸って

あたまを覚ましながら
からだを休ませながら
こころを揺らしながら
今日を いき る。

Shine&Shadow: いき、る。
 を読んで。

by bucmacoto | 2006-07-20 21:23 | wave | Comments(2)
Commented by とうせつ at 2006-07-20 23:00 x
TBありがとう~。ご無沙汰してます。
この作品、力が入っているので、理解してくれたことにまず感謝を。
すごく嬉しかったです。親友に出会った気分、という感じ?(笑)

梅雨なかなか明けません。北の大地に今だけ帰りたいよぉ~。
Commented by bucmacoto at 2006-07-20 23:29
〇 透雪 さま

こちらこそ、(慢性的に)ご無沙汰させていただいてます。
力が入っていたとは気付かなかった(笑) ただ とても返歌しやすかったのは確かです。
すらすらとことばが出てきましたから。

北の大地はたった今、雨音が響いてま~す。(気温13.3度 by アメダス23時)
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