2006年 02月 26日
私の座右の銘と聞かれて、
5年前ならば,『至誠一貫』と答えたことでしょう。 10年前ならば,『反省すれども後悔せず』 と答えたでしょうか。 20年前なら,『け・せ・ら・せら(Let It Be)』 と即答したことでしょう。 30年前なら,『生き物は、誰でもみんな仲間サ♪』 が心の合言葉だったように思います。 マニュアルや規約案の作成時に、必ず再確認するのが、全体の理念でした。 (ちなみに,委員とか長からは、徹底して逃げ回った子供でした。 作成する羽目になった後年に、これが仇となりました。) 1)チーム組織の存在目的を明確にする。 < これが全体の理念 2)組織の機能と構造を分割しユニットを構成する。(既存組織であれば再定義する) ユニットごとの達成目的は、チーム組織全体の目的を達成する手段と定める。 3)手段(すなわちユニット単位での目的)については、その手段の最適化を妨げないこと。 ・手段の最適化が、組織の存在目的を損なうならば、正当性に反するものとする。(リスク管理と倫理規制) ・最適化は、容易に達成できうる限り、行う可き(べき:行ったほうがよい)ものとする。 ・各手段の比較(ユニット間のプライオリティ)は、静的序列ではなく、時間(頻度と処理順序)と 空間(最低限の確保と 過剰のカットオフ)とにより判断されること。 こんな観点で取り組むと、まぁ・・・いろいろとね(笑) この手法は、問題点の明確化もしやすいのですが、曖昧であることを許されない気がして、下手をするとチーム内の反発を買うのですね。 (人望がある人 や 議論で冷静さを失わない人なら大丈夫なのでしょう。) 自分の中に、芯が通っている人,そしてその芯がぶれないということは、チームを纏める重要な資質だと思います。 自分自身を制することに習熟した人に対し、安心感を感じるのは人情でしょう。 人格を求められると同時に、ユニットごとの特殊性(必須項目)や利失特性(ユニット内の項目優先度)を把握したり、時には言い訳への共感だって求められます。 全体が同じ目的に向かっていても、個々は別々の経路を通るものです。 経路を直線的にバケツリレーをすることで、効率が生まれます。 並走する経路を認めることで、安定性が増します。 並走する経路が、衝突を起こさないようにとルールを定めるのが、マニュアル・規約の存在意義です。(プロセスの整理) 上位優先であるばかりなら、チームの良さが失われ組織は硬直化します。(悪い意味での官僚主義) 広い経路ばかりが優先なら、狭いながら重要な経路の情報は遮断されます。(全体リスクの増大=組織存在目的の無力化) 先行進入優先を徹底しすぎると、最適化をないがしろにした(先走りの)ユニットが 中期的には増えてゆきます。 組織の効率と安定とを確保しながら、理念の実現をひとりひとりに浸透するツールが、マニュアルであり規約なのでしょう。 マニュアルなんて備忘録。 規約なんて縛るものではなく生かすもの。 あたりまえだけど、忘れやすい。 < だからマニュアル わかっているけど、忙しい。 < だから最低限のきまりごと 猫型だけどアトムで育った私には、組織と個人とは 対立するものではなく、互いに入れ子なものだという気がします。 うまく説明できないから、思いつきの一文を書いておきましょう。 世界を丸めて包み込む それがいのちのプロセス 座右の銘 マニュアルってのは愛なんだなあ。 両方の文を読んで考えたことでした。
by bucmacoto
| 2006-02-26 13:30
| duality
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Comments(3)
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sleapydeen at 2006-03-04 21:36
この記事読んでから、ずーっと自分の座右の銘ってあるのか、考えてるんだけど。。。。。。
結局、思い浮かばない。 人様の言葉それぞれに、その時々に、「ガッテン!」してるので、それでいいかなぁ。
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bucmacoto at 2006-03-04 23:48
deenさん
え? そうなの? 本を読むのがすきだから、題字がありそうに思えますね。 私も以前は、特定の語句が自分にあると、意識したことがなかったのです。 振り返ったら、ここに並べたような語句がメインテーマ"だった" と気付いたのですよね。 なんせなんせ、自分を律することが苦手で、三十路半ばを過ぎてから心がけた人ですから w
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bucmacoto at 2006-03-06 06:23
deenさん つづきです。
あれから考えたのですが、深く考えようとすると、ことばで考えるより むしろ 「言葉の持つ概念そのもの」 で考えませんか? 仏教でいう 「如是」。 それぞれの時代(年代)にいると、ひとつだけ最優先の言葉を決めてあとは従属するものにするイメーシになるけど、私はあまりそういうのはない。 むしろ、いろんな事を心がけたけれど一番出現頻度が高かったものを探すと → それが座右の銘。 例外的に言葉を題目のように念仏のように、いつも唱えてたのは至誠一貫でしょうか。
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