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exblog staff

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ボランティア立国
2005年 05月 07日
ふと目にした財務省 HPで意見募集の文字。
応募した意見をどこまで汲み取っていただけるのか?
省域というナワバリ争いで我省の正当性を訴えるための 国民意見(お墨付き)集めなのか?

などというウラ読みはなしで 思ってきたことを書いてみよう。
(千字で・・・ってことは 細部は詰めないで 書きっぱなし荒削りだな) < こんなんで字数稼ぐな

故・松下幸之助氏の構想のひとつに 貯蓄立国・無税国家っていうのがありました。
 経常黒字を単年度会計発想で使ってしまうのではなく,
 しっかり貯蓄して 将来はその利子によって国家財政を賄おう。
端折りにはしょって書くならこんな感じ。 (いえ,実は この程度の理解で精一杯 ・・・)
好景気な時だからこそ 蓄えようという純朴な発想と さすがと思うスケールのでかさです。

結局こういった構想は,
 社会資本(インフラ)が 欧米に比べて劣っている.
 港湾・空港・道路・橋・治水・・・そういった社会資本増強こそが 未来への投資である.
という論理に押し切られたのですが...

今から振り返るとどうなんでしょう?
 社会環境整備に充当された資金は 資本として社会を支える 資産となっているのでしょうか?
 社会を支える資産ではなく 維持整備のために引き続き社会に支えられている資産は,
 いかほどあるのでしょうか? (その維持のために就労している方々を支えているのでは?)
ああ,これでは過激です。。
(どうせ過去を振り返ってのお話です)

さて 労働力には資本が必要。
苦しい労働を 嫌だけれど仕方がないと思わせるには お金が必要。
(あるいは 止むにやまれぬほどの 貧困に後押しされる)
マルクス経済学を紐解くまでもない自明なことに思われますが ちょっと立ち止まって...
考え直してみましょう。

バカボンのパパを いつも見送る レレレおじさん...彼は苦労働しているのでしょうか?
夜明け薄暗いうちから 連れだって 河川敷を清掃して歩く老人クラブの面々...彼らは?
家庭的にも飢え続け,精神にも飢餓を抱え続ける青少年を見守る更正保護司(内実は様々)
・・・
カネを手にするために 働くのではなく 自らの意志を貫かずにはいられない ボランティア精神ある人々の手によって この社会は けっこう動いている気がいたします。

こういった,
 他人の頭で考えられたことをやる(やらされる)のでは飽き足らない自立思考の人々
 (自律 といっても良いし 不干渉志向といっても良い )
この力を そがない社会の仕組みを作るわけにはゆかないでしょうか。

職業は修行にも似た使命感によって 下から支持され 目標へと這い上る面があります。
カネの損得だけでは,
 眠たかろうが 疲労困憊の極であろうが,患者を受け入れる医療スタッフ。
 24時間シフトなどという 業務効率優先で人間生理を副作用扱いした勤務でがんばる,
 消防士,レスキュー,警察官。
お金では 労働者の時間は買い入れることができます。
しかし 労働の質を購入することは困難です。
 ここでは,お金を積み増すことで意欲向上(インセンティブ)の効果は度外視します。
 理由 : 意欲刺激効果は一般に永続性がなくコスト・パフォーマンスに欠けるからです。
 (長期化すると 金額水増しの権利を保持する一方で 対価としての義務感と責任感は減少)

さて・・・
長々と書きすぎました。
端的に提案です。

公務員は 全員ボランティアによって運用する国家。

こんな基本戦略を持つ国が 国連加盟国中にあってもよくはありませんか?
(冗)戦争放棄に並ぶ(憲法改正論議で戦争放棄条文を失うなら それに代わる)理念とか

裁判現場で 導入(をしようと検討)が進んでいる陪審員制度の スケジュールと同様です。
裁判では,裁判長と判事以外に 市民が陪審員として裁判に参加し その中で知った事柄に対して守秘義務を負います。
ボランティア公務員制度でも,管理監督責任を負う一部役職以外の一般市民は ボランティア上 知り得た情報に対しての守秘義務を負います。

そんなこんなで 将来の公務員が いずれ全てが ボランティアで運用可能となったなら・・・
 不良な人的資産は自浄的に切り出されます。(ボランティアなので利害上の縛りは弱い)
 xx機構 yy財団 zz協会 などで 業務上の旨み(水ぶくれ)のために 食い物になっていた,
 そういう権限は 自動的に精算されます。
 なぜなら,一種の短期輪番制で組織の責任者が代わり固定的スタッフが減るので,
 組織的隠蔽は継続困難となる。
 業務を遂行するに当たって 実直で継続的な人材も必要という意見も多いことでしょう。
 ・・・そういう人材こそ 年金で国家に扶養されている(ぼけてはいない)高齢者の方々では?

ああ,,,
もう 妄想が入ってきたようです(w
最初から 見果てぬ夢だったのかもしれません。。。


こんな案もいいなと思った 現在の国家財政と 教育文化の現状を憂える そこのアナタ!

是非,ざいむしょうに 意見しましょう。
提案テーマ : 財・無償な国づくり。

お金という社会国家の血液を循環する 心臓のお役所さんへ 意見を送ろう。


*決して次のような 彼らの自尊心を傷つける言葉を添付してはなりません。
 あんたらは脳みそとは 違うお役目だ。 (ポンプに徹しなさい)
 過剰補液は 間質じゃぶじゃぶの副作用。(あぶ先生を見習いなさい < からっからだこと)


この文でのTBは 素晴らしい方々をこき下ろすため 相手の意向を考えずに,
勝手に行っております

by bucmacoto | 2005-05-07 22:29 |   pre/pro | Comments(5)
Commented by 98765421 at 2005-05-08 11:42
とても興味深く読ませて頂きました。
この赤字財政を解消するには、私も人件費削減が必要だと考えており、
リストラしかないと考えていましたが、これから増加する高齢者の方々をボランティアとして有効に生かせばいいですね。
今の公務員の方々に払っている給料を年金として払えば、
年金問題も解決できますし。
うーむ、是非、提案して下さい。
Commented by bucmacoto at 2005-05-08 13:32
ご同意 ありがとうございます。
書いておいてなんなのですが,財務省への意見提案はいたしません。
 どぉーせさぁ っていう気分。
 既成パラダイム転換には いろんな要素の連鎖が必要であること。
 一貫した流れと よく平衡した視点確定。
この 情,知,意 がシンクロしないと 行動できない人なので(要は ものぐさ)
科挙的試験による (世襲制を廃した)公務員選択制度自体は良い面もあります。
それ(科挙)が機能不全しやすい(官僚制の弊害)ということも歴史に沢山。
 ペーパー(暗記)優位,
 ごく若い頃の訓練優位,
 役人として選択されてからの安泰
弊害にも思えますが 優れた点も多いと思うのです。

生まれより育ちより 本人努力が反映されやすい < 暗記・若い時期の訓練
(ルールと役割を侵さなければ)安泰である → 貧困による権益横流し防止

  つづく
Commented by bucmacoto at 2005-05-08 13:33
   つづき(科挙的なオープン選択制度と クローズな組織保存慣習)

・・・両刃なので うまく使いこなすことが必要なんですよね~
それをうまく使いこなす = 老獪&老練な(テクニックではなく)基本姿勢みたいなのを カネつながりではなく 縁故つながりでもない 老いた先輩が残し置いてもいいと思うのです。
命令者としてではなく 指導者でもなく,照会に答える相談者として。
このようなオブザーバー高齢者には
 義務は課さない < いまさら強制・教育など時間の無駄
 権利は与える < 口は出しても 手は出さないでくださいね
 責任は任せる < 制度としての責任はないです(お年寄りを生かすコツ)
って感じに考えます。

これ,,,省庁制度だけの問題ではなくなる・・・
だから,ちょっと(正式な)提案とはしかねます。
Commented at 2005-05-08 17:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bucmacoto at 2005-05-08 17:57
*鍵さま 
了解です。
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