2009年 05月 01日
WHO(世界保健機関)の phase 5宣言は、札幌の道新ビルのガラス窓に号外として貼ってあった。
今回のVirus株は、H1N1(A型・スペインかぜやAソ連型インフルエンザと同系統)だということで、より生物毒性の高いH5N1ほどの致死率ではないとも推定されている。 二年前の記事 > パンデミックに関する引用
かのスペインかぜは世界人口20億人の時代に6億人に罹患した。 死亡者数は4000万人ともいわれ、その致死率は2.5%程度を示すといわれている(1997の文献)。 SARSは、致死率9%近くに達したが、ほぼ一年間で制圧された。 感染症の対策を見ると、素朴な感性だと火災の延焼抑止策を彷彿とする。 ・隔離 = 感染経路・延焼経路の遮断 ・マスク = 防火頭巾みたいなものか ・消毒・手洗い・うがい = 火の粉に曝された直後の適切な処置はやけどを残さない そんな感じだ。 海外邦人医療基金(JOMF)感染症情報 JOMF記事検索システム 【記事詳細表示】 これによると、フェーズ5 は、Alert ORANGE に(シンガポール基準では)相当するようだ。 今回の対応は、(より高毒性と予想される)H5N1株がヒトの間に蔓延するようになった場合の予行演習として非常に有効となるのだろう。 SARSでの経験がそうなったように。
by bucmacoto
| 2009-05-01 22:47
| duality
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Comments(2)
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i0812n at 2009-05-04 18:40
こんばんは。インフルエンザ、怖いですね。すでに20カ国で、感染者数も1000人を超えています。死者も23人になり、結構広がったことがよくわかりそうです。
また人から豚へ、という逆感染もあるみたいです。GW中また帰国ラッシュとかあるか、そこで大きく広がりそうで心配ですなぁ。
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bucmacoto at 2009-05-04 22:22
Φ はまかぜマリン(i0812n)さま
私は素人なのですが、なんとなく日本人はAソ連型への免疫経験が多いという理由から、大流行+大量致死というストーリーに至らないと考えます。 本当に怖いのは、高病原性のVirus株が、トリ → ブタ → ヒト という経路でヒト同士の感染能力を獲得した場合でしょう。 (H1N1には免疫経験あっても H5N1などには無免疫ですから) ブタの心臓弁を人間に移植するくらいに、ブタとヒトは近縁種といえますのでね。。(トリから直接ヒトにうつる例はあっても、大流行にはもう一変異が必要だという説を支持して、こう考えます) たぶんご存知と思いますが、通常の(既知でありふれた)インフルエンザで毎年の死者は数百人とかではすまないということです。 幼児・老人にとっては、また免疫低下中の人(HIV感染や抗がん剤治療や臓器移植を受けた人々)にとっては、インフルエンザってのは時として致命的ですからね。
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