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対極という対比
2009年 02月 18日
鴉(からす)の巣、径(こみち)を往けば、警戒警報


数百匹に及ぶカラスが、私の通過に声を荒げた。
カメラの補助光は、スコープに狙われた気がするのか、彼らを蹴散らすアイテムのようだった。
無用なパニックを与えて可哀相なので、夜の鴉の撮影は諦めた。

そんなわけで、先日同様のライトアップされた木のある雪景色。(ワンパである)

対極という対比_c0062295_2057219.jpg

気温は-8℃。
大粒の粉雪に囲まれるのは、久し振りな気がした。





私は、事前の準備というものを必ず直前にまで持ち越すタイプである。

旅行でも、出張でも、発表でも、遠足でも、運動会でも、全てにわたってギリギリになってようやく見切り発車できるというタイミングに至るまで準備をしない。


そして同じ下宿の別室に住む人は、私と正反対らしい。
出掛ける前日までには準備を完了して、当日は全く何も準備せずに出掛けられるようにしないと気が済まないのだそうだ。 そんなわけで、前々日には準備をあらかた済ませておかずにはいられないのだという。

ご本人は、「私はせっかちなんですよねぇ。。」と笑っておられる。


対照的に私は、「のんき者のあわて者」代表だ。
当日の朝にならないと準備に本気になれないのだ。

この気質は、どうやら息子も同じらしく、早くから「準備しておかないと受験に間に合わないよ」とさんざん脅されていても全く勉強をやる気にならない様子だった。
息子の高校受験では願書提出時にGランク(最低評価の科目が存在していた)だったので、最後こそ本気になったようでその結果、すべり止めの私立2校は授業料半額優待程度まで成績を伸ばし、ほぼムリといわれた公立志望校にも合格できた(実は土壇場で内申点がFランクに上がっていたためでもある)。 合格してみたら滑り込み入学のはずが、学力テスト学年一位を取ったのにも驚いた。 そして、2年後の現在は学年最低得点者10傑に入るという低得点となっているのにも驚いた。

そんな息子も私も、他人からは( ̄◇ ̄)ポケーっとして見られるし、キレやすいようにも、余裕がないようにも見られてしまう。


今日の夕食卓での会話で、その事前準備が行き届いた人と、直前まで動かない私の共通項に気付いた。

どちらも、自分の計画通りに進まないで変更が重なると、嫌気が差すタイプなのである。

片や(準備よい彼は)計画が変更になっても余裕を持たせたく、そのために早くから準備をする。
片や(準備わるい私は)、計画の変更が利かない位にギリギリ引っ張り、徒になるような準備を極力避け一気に終わらせたい。

同じような特性が、正反対の対応戦略となっていることに気付いたのでした。


そういえば、怖がりな私は、夜道や墓苑を灯りのないままに歩くことが多かった。
学生時代の下宿先が寺院の墓の隣で、銭湯への近道がその中をつっきることだったという面もある。
けれど何よりも、怖がりでいることがシャクで自分を鍛えたくてその中を好んで通っていた気もする。

今だって、夜道の鴉の群れに叫び声のような鳴声を浴びせられると思わずヒッチコックの「鳥」を想起するくらいに臆病だ。
それでも夜の鴉の群れの真下を歩く。 引き返したり怯んだりはしない。 弱気になると追いかけられるという経験則が身に着いているのかもしれない。

闇と光は対極に見えて、実は相補的でもある。
闇が深いほど、夜明けは近いなどという言辞は、空腹であるほどに美味しく味わえるというだけのことでありながら、それ以上の深いインスピレーションを与えてくれるものでもある。


・・・あれ? 何がいいたかったんだっけ?

裏と表とは一体である > 裏の面積が広いなら当然のごとく表の面積も大きい
表と裏は反対である > ・・・
折り合わせた半分は真ん中で、折り合わない(差のある)区分は相反である。


きっと私は、臆病さと勇気との間に、差が見つけられないタイプなのかも知れない。 と、ふと思った。
by bucmacoto | 2009-02-18 21:45 | wave | Comments(0)
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