2009年 02月 01日
酒は百薬の長
幾多の酒豪からこのセリフを耳にしたことだろう。 酒精に交わる文豪の文として目に飛び込んできたことだろう。 凝り固まった身と心をほぐし、血行を改善しストレスの解消になり、人間関係のリフレッシュと潤滑剤になるというわけだ。 薬物は須(すべか)らく毒物 霊験鮮(あらた)かなる薬効は、許容量を超えた途端に毒薬となり、危険を無視し急造の尊大さで身を滅ぼすことにもなる。 仏教五戒のひとつ 不飲酒戒(ふおんじゅかい) - 酒を飲んではいけない。 飲んだら乗るなと言われながら、完全には無くならないのが飲酒事故。 <福岡3児死亡>夫か子供か、恐ろしい選択…公判で母親陳述 | エキサイトニュース 2009年1月30日 15時03分 ( 2009年1月30日 16時00分更新 ) <福岡3児死亡>夫か子供か、恐ろしい選択…公判で母親陳述 福岡市の3児死亡事故で危険運転致死傷罪などに問われ、1審・福岡地裁で業務上過失致死傷罪などが適用され懲役7年6月(求刑・懲役25年)を言い渡された元市職員、今林大被告(24)の控訴審第4回公判が30日、福岡高裁(陶山博生裁判長)であった。両親が意見陳述し、母親が「2人の子供を抱えながら海中に沈んでいく夫と、車中に残された子供のどちらかという、恐ろしい選択に直面した」などと、事故直後の状況を生々しく語った。 両親は大上哲央(あきお)さん(35)とかおりさん(32)。2人は「過失ではなく殺人行為そのものだ」などと、量刑が重い危険運転致死傷罪の適用を求めた。 今林被告側が哲央さんの居眠り運転などを主張していることに対して、哲央さんは「断じてそのようなことはなく、その主張のせいで心ない人から中傷を受けた」と訴えた。国内での平穏な生活を奪われた結果、現在は海外で暮らしていることを明かし「私たちが求めることは、あなたが、犯した罪を認めることです」と語った。 かおりさんは「(事故当時は)夫婦で七五三の話をしていた」と哲央さんの居眠り運転を否定。救出時については、車中に残った子供の救出をあきらめざるを得なかった当時の心境を、涙を流しながら振り返った。3児の生前の姿を子守歌を交えながら語ると、廷内からは傍聴者のすすり泣く声も聞こえた。 意見陳述後、検察側も最終弁論し「1審判決の脇見運転には事実誤認がある」などと、量刑が重い危険運転致死傷罪の適用を求めた。【松本光央】 この話題は感心が高いらしくかなりヒットした goo検索(Green Label) 酒を飲んだ人間が原因となって殺人に近い事故に至る場合もあれば、酒を飲んだ人間が事故死に至る場合もある。 LIM's official blog : 新大久保 列車事故の真実(2001年1月26日) 自分が原因ではなくとも、死亡事故の近くに居合わせたなら痛みを感じてしまうだろう。 人の死には、それだけの心理的衝撃があるだろう。 レールの上から逃げ出すことができず、制動距離も長い鉄道では衝突事故を防ぐためのさまざまな工夫が積み重ねられてきた。 閉塞 (鉄道) - Wikipedia 機関車輌運転手の目に映った線路上の人間の顔・・・それは充分にトラウマとなる事象だと思う。 だからこそホームの安全柵や軌道のカプセル化が推進されてきた。 生体認証(指紋や虹彩などの身体特徴によって本人であるかを識別)の技術は現代では身近になってきた。 健康体認証(血中アルコール濃度や意識混濁レベルの判定による交通機関操縦制限)というのも、あながち夢物語でなくなる日が近いのかもしれない。 オーウェンの映画1986のような超管理社会に対する恐怖は誰にもあるものだ。 かつて大平内閣が消費税導入と同時に目指したグリーン納税者制度が実現していたら、不毛な税逃れや悪質な脱税はかなり減っていただろうか。。それとも国税局職員が社会保険庁のような私的犯罪じみた端末操作によって国庫金が失われただろうか。 おそらく、車内制御にLANネットワークが普通に組み込まれているような現代の車輌でならば、航空機のフライトレコーダのような あるいはトラックのタコメータのような走行記録を残す機構は容易に作りこめることだろう。 個人情報を守るセキュアさと、嘘や誤認を排除するセキュアさと、いずれは天秤にかけてしくみを考えるほうがより安全な社会を形成できることになるのかもしれない。
by bucmacoto
| 2009-02-01 05:50
| pre/pro
|
Comments(4)
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at 2009-02-01 07:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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bucmacoto at 2009-02-01 10:51
嗅ぎさま
So, that's right. ありがっちょさんでしたー ♪
0
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jemini-web at 2009-02-01 15:10
「酒は命を削る鉋(かんな)」って言葉もあるそうですね。
まあ、酒に関して言えば「蛍の光」の原曲「Auld lang syne」は古い友に再会して「酒を酌み交わそうぜ!」というような歌詞の歌だそうですし、王翰の「葡萄の美酒、夜光の杯~」で始まる「涼州詞」は日本語に訳してもなお名文だと思います。 J.チェンの「酔拳」でも師弟で酒に関する古い詩の掛け合いをするシーンがあったり、文化的に人間とって切り離せないもの...ゆえに、ちゃんと自身で制御しきるだけの理性が必要なんでしょうね。 あ、ちなみに「酒を飲んで腹を割って話そう」みたいな事を言う人が居ますが、あれは間違いですね。 私なんかアルコールが入ると調子に乗って嘘つきまくりますもん。 (↑、これもアルコールの害でしょうか?)
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bucmacoto at 2009-02-01 18:19
∝ ぢぇみに さま
最近は見かけませんが、以前はアルコールに脳が削られてちっこくなった脳みそって方も多かったそうで > アルコール性脳萎縮 鍵をかけた箱の中に、箱を開ける鍵がある。 それはパラドックス。 理性を失う酒の量を、理性で斟酌する。 それもパラドキシカルな命題ですねぇ ^^
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